車に地図を載せている人が減少? カーナビやマップアプリなど地図のデジタル化が進む訳

かつてクルマで出かけるときには地図が必需品で、遠出するときや、はじめて行く場所など、地図で目的地までの経路をチェックしていました。それが現在では、ナビゲーションの普及やスマホの地図アプリなどを活用することが増えたため、アナログの地図を持っている人が減っているようです。

カーナビや地図アプリの普及により、本の道路地図の需要が減少

 かつて、クルマに必ずといっていいほど載せていたものとして道路地図があります。道路地図はクルマで出掛けるときの必需品で、はじめて行く土地などは、地図を見て、経路をシミュレートしていたものです。

かつてドライブの必需品だったアナログ地図
かつてドライブの必需品だったアナログ地図

 しかし現在はカーナビゲーション(以下、カーナビ)の普及が進み、スマートフォンでも地図アプリが利用でき、現在位置の確認はもちろん、目的地の誘導までしてくれるようになったことから、アナログの道路地図を持たない人が増えました。

 カーナビの歴史をひも解くと、20世紀初頭の1906年に、「自動車カルテ」と呼ばれる、車輪の回転に応じてロール状の地図を巻きあげるシステムがアメリカで開発されたのが最初だといわれています。

 その後、さまざまな改良が加えられていき、1970年代になるとコンピュータの小型化が進み、1980年代には車載コンパスや運動センサーと連動してディスプレイに表示されるようになりました。

 日本では、1981年にホンダがジャイロ式カーナビを発売。もっとも、モニターのフィルム状の地図を取り替える必要があるなど、実用的とはいいがたいものでした。

 その後1980年代後半のバブル景気に乗ってカーナビの開発も加速。1987年にはトヨタがCD-ROMの電子地図データを搭載した新型を、1989年には日産が、現在では「ヘディングアップ」と呼ばれる進行方向を上にするマップのシステムを開発しましたが、カーナビはかなり高額なオプションだったため、普及するにはほど遠い状況でした。

 現在のカーナビに通じる認知度の向上は、1991年にパイオニアがアメリカの衛星を使ったGPS(グローバル・ポジショニング・システム)を活用したカーナビを売り出したあたりからでしょう。また、VICSの運用も1996年から始まりました。

 その後、カーナビはオーディオとも連動し、純正オプションとして認知度が向上。人気を博していくことになります。それに相対して、本としての形態の地図を利用する人が減っていったようです。

 そしてクルマに地図を載せなくなった人が増えた最大のきっかけは、「グーグルマップ」の普及でしょう。

 2009年に地名が日本語表記になり、2010年にカーナビだけでなく電車利用(乗り換えナビ)、徒歩などのモードが切り替えられる「グーグルマップ・ナビ」のサービスがスタート。

 スマホの普及により、カーナビよりも使い勝手がいいと評判になり、さらに本の地図の必要性が下がっていきました。

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