パワーモリモリでスタイリッシュ! イケてる2.5リッターセダン5選
かつて自動車税の改正により、3ナンバー車が爆発的に増えたことがあります。その時に各メーカーから2.5リッター車が続々と登場し、普及しました。そこで、パワフルかつスタイリッシュな2.5リッターセダンを5車種ピックアップして紹介します。
平成の時代に急増した2.5リッター車を振り返る
1989年(平成元年)に自動車税の改正がおこなわれ、いわゆる5ナンバー車と3ナンバー車の間の税率引き上げ幅が縮小されました。
改正以前は排気量1.5リッター超が3万9500円だったのに対し、3リッター以下は8万1500円と、4万円以上もの開きがあり、3ナンバー車は贅沢品という扱いでした。
そして、改正後には1.5リッター超は同額でしたが、2リッター超2.5リッター以下が4万5000円、2.5リッター超3リッター以下が5万1000円と、大幅に減額され、排気量の区分も細分化されます。
この改正によって1989年以降、2.5リッター車が各メーカーから続々と登場し、一気に普及しました。
そこで、これまで販売された2.5リッター車のなかから、パワフルかつスタイリッシュなセダンを、5車種ピックアップして紹介します。
●日産「ローレル 25クラブSターボ/25メダリストVターボ」
1997年に発売された日産8代目「ローレル」は、主要コンポーネントを「スカイライン」と共有するミドルクラスセダンとしてデビュー。
ラグジュアリーな「メダリスト」系とスポーティな「クラブS」系の2タイプがあり、双方に高性能グレード「25クラブSターボ/25メダリストVターボ」がラインナップされていました。
搭載されたエンジンはスムーズな回転の吹け上がりが特徴の2.5リッター直列6気筒ターボ「RB25DET型」で、1998年モデルでは最高出力280馬力を発揮。
ローレルはシックな外観でスカイラインほどの派手さはなく、それでいてパワフルなエンジンを搭載するギャップが印象的なモデルでした。
いまでは貴重な直列6気筒エンジンのFR車ながら中古車は比較的安価で、チューニングカーのベースとしても人気があります。
●ホンダ「インスパイア/セイバー」
1989年、ホンダは「アコード」が4代目にモデルチェンジするのを機に、上級車種として「アコードインスパイア」を発売します。
そして1995年に登場した2代目はアコードの名が取れ、「インスパイア」と姉妹車「セイバー」として独立し、北米でもアキュラ「TL」として販売が開始されました。
そして1998年に、インスパイア/セイバーは3代目にモデルチェンジされるのですが、この3代目は開発から生産に至るまで、すべて米国ホンダが主導したモデルであり、TLが日本仕様に仕立てられて輸入販売されました。
ボディサイズは全長4840mm×全幅1780mm×全高1420mm、ホイールベース2745mmと当時としては大型で、搭載されたエンジンは225馬力を発揮する3.2リッターと200馬力2.5リッターのV型6気筒を設定。
外観はアコードよりもスマートな印象で、低いボンネットのフロントフェイスからリアに至るまで、流れるようなラインが特徴的なデザインでした。
その後、2003年に4代目の発売でセイバーが統合され、2007年に発売された5代目をもってインパイアは消滅してしまいます。
●スバル「レガシィB4 2.5GT S Package」
1989年に発売されたスバル初代「レガシィ」は、高性能な水平対向エンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせたセダンとステーションワゴンとしてデビュー。
スキーブーム、アウトドアレジャーブームという時代背景もあり、オールマイティに使える高速ランナーとして大ヒットします。
そして、代を重ねて2009年に登場した5代目では、北米市場を意識して全長4730mm×全幅1780mm×全高1505mm(セダン)と大型化したことで、スポーティさよりも高級感のあるモデルとなっています。
一方で、レガシィ伝統の高性能グレードも設定され、最高出力285馬力を発揮する2.5リッター水平対向4気筒ターボエンジンを搭載する「レガシィB4 2.5GT S Package」がラインナップされました。
トランスミッションは6速MTと5速ATが設定され、上質なハイパフォーマンスセダンに仕立てられています。
駆動方式はAWDで、走行モードが選択可能な「SI-DRIVE」を標準装備し、ビルシュタイン製ダンパーの採用と相まって、さまざまな路面状況でも安定した走りを実現。
なお、2014年に発売された6代目では、全車2.5リッター自然吸気エンジンを搭載し、よりコンフォートな仕様となったため、ハイパワーなモデルはなくなり、さらにレガシィB4は2020年中には国内販売を終了する予定です。
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