ただの旧車じゃない!? 魔改造で生まれ変わった車5選

近年、旧車人気が高まり、1980年代から1990年代に生産された中古車が世界的に価格高騰しています。一方で、旧車は維持費や性能的に現代のクルマには敵わない面もあり、ほしいけど躊躇しているという人もいます。そこで、見た目は旧車だけど、中身は最新のテクノロジーで作られたクルマ5車種を紹介します。

第一級の性能を手に入れた旧車とは!?

 現在、世界的に旧車の人気が高まっています。なかでもとくに人気なのが1980年代から1990年代にかけて生産されたモデルです。

 さらに古いクラシックカーもセレブに人気で、コレクター向けの投機対象としても価値が認められています。

 しかし、旧車やクラシックカーの多くは維持が大変で部品も思うように手に入らず、さらに性能も現代のクルマには劣ってしまいます。

 そこで、考え出されたのが、外観は古いクルマのまま、中身を最新のテクノロジーで作る手法です。そんな、旧車とハイテクが融合したクルマを5車種ピックアップして紹介します。

●光岡「ロックスター」

「ロックスター」はどこからどうみても「コルベット」かな……
「ロックスター」はどこからどうみても「コルベット」かな……

 日本で10番目の乗用車メーカーの光岡自動車は、「夢のある自由なクルマづくり」を目標に掲げることで、自動車業界のオンリーワンの存在を目指したオリジナルのクルマを数々手掛けてきました。

 そして2018年11月に発表された「ロックスター」は、1960年代のアメリカ車を彷彿とさせるデザインが特徴のオープンカーで、現行モデルのマツダ「ロードスター」をベースにしつつ外観のイメージを一新しています。

 ロックスターは光岡の創業50周年を記念して限定200台で作られ、発表と同時に発売されたのですが、すでに2019年3月に完売しています。

 同年7月に最初の1台がラインオフされ、初期ロットの50台は2019年内に出荷、51台目以降は2020年に75台、2021年に75台の出荷を予定しているといいます。

 グレードは6速MT仕様のSとSスペシャルパッケージ、AT仕様のSスペシャルパッケージの3種類で、エンジンはロードスターと同じく1.5リッター直列4気筒を搭載。燃費向上につながる運転技術支援システム「インテリジェント・ドライブ・マスター」を全車に搭載しています。

●ホンダ「N600 Powered by VFR800」

「N600」に高性能なバイクのエンジンを搭載するという暴挙!?
「N600」に高性能なバイクのエンジンを搭載するという暴挙!?

 1960年代にホンダが本格的に自動車製造を始めたころ、主力商品はスポーツカーの「Sシリーズ」や商用車でした。

 そこで、さらにユーザーを獲得するために、1967年から軽自動車の「N360」の生産を開始し、安価で高性能なクルマとして大ヒットします。

 その後、ホンダはN360をベースに排気量を拡大した「N600」を開発して欧米に輸出。1970年にアメリカで販売を開始し、当時の価格は1300ドルでした。このN600を改造して作られたのが「N600 Powered by VFR800」です。

 エンジンはホンダ「VFR800」の800ccV型4気筒をフロントに搭載。ベースがFFなのに対し、FRとされています。また、ユニークなのが、エンジンルームにVFR800のエンジンと共にガソリンタンクが収まっていることです。

 出力などは公開されていませんが、VFR800の日本仕様(2017年式)では107馬力を誇りますから、相当に速いことが想像できます。ちなみに「N600 Powered by VFR800」のレッドゾーンは1万2000rpmとのことです。

 なお、この車両は、2019年のSEMAショーのホンダブースに展示されたモデルです。

●アキュラ「スーパーハンドリングSLX」

これこそ羊の皮を被った狼!「スーパーハンドリングSLX」
これこそ羊の皮を被った狼!「スーパーハンドリングSLX」

 ホンダが主に北米で展開している高級ブランドのアキュラは、1986年に始まりました。当初、アキュラブランドで販売されたのは「レジェンド」と「インテグラ」で、後に「NSX」やアキュラ独自のモデルが展開されます。

 今回、紹介するアキュラ「SLX」は1996年に発売されたミドルサイズのSUVで、いすゞからOEM供給された「ビッグホーン」と同型モデルです。

 このSLXをベースにアメリカホンダの手によって、ドライブトレーンに最新SUV「RDX」のものが移植され、エンジンも215馬力の3.2リッターV型6気筒から、350馬力にチューンナップされた直列4気筒ターボに換装されたのが「スーパーハンドリングSLX」です。

 その名のとおり、ホンダの4WDシステムである「SH-AWD(スーパーハンドリングAWD)」を用いて、優れたハンドリングを実現。

 外観は一見するときれいにレストアされたノーマルにしか見えませんが、テールゲートにSH-AWDのエンブレムが取り付けられ、内装も極力ノーマルを維持していますが、10速ATのセレクターが最新のボタン式に変えられているなど、小技が光ります。

 なお、SLXの当時の価格は3万3900ドルで、スーパーハンドリングSLXの価格は“Don’t even ask”(聞かないで)となっています。

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