渋滞40kmも当たり前? 有名渋滞ポイントが解消されない理由とは
横断歩道が起こした?中央自動車道の大渋滞
2018年度のランキングにおいて、2位にランクインしたのが中央自動車道上り線の「調布から高井戸」の区間です。この渋滞の原因は、ICを降りた後の交通状況に問題があります。
調布ICを降りると、甲州街道(国道20号線)に合流し、新宿方面に向かってその先で交差する鶴川街道に架かる多摩川原橋が超渋滞ポイントとして有名で、それがひいては中央自動車道にまで影響を及ぼしているのです。
さらに渋滞の原因は、調布ICの構造そのものにもあります。普段、この区間を利用するトラックドライバーのKさんは、「高速を降りた合流地点の信号が変わるのが、やたらと早いのです。ひどいときは3回以上信号が変わるのを待つこともあります」といいます。

一方で同じような事情を抱えているのは、その先の高井戸ICも同じ。高井戸ICを降りるとすぐ、都内でも屈指の交通量を誇る環状八号線(通称・環八)に繋がりますが、実はこの環八が原因ではないようです。
前出のKさんは、「環八に出る手前、高速を降りてすぐに交差する細い路地の信号がとにかく長いのですよ。この信号を待っている間に後ろはどんどん詰まるし、ひどいときはそのクルマの列が高速にまで続くほどです」と説明しています。
この信号が長いのには理由が存在します。高速道路の左右を挟んで両側に環八に出るまでの上下の支道がありますが、この三車線の距離が長いのです。
目測でおよそ50メートル。一般成人ならば一度で渡り切れる距離かもしれませんが、このあたりは東京西部でも古い住宅地。お年寄りも多く住んでいるほか、さらに若い家族も多いく子どもの数もそれなりに多いため、歩行者優先がゆえの交通渋滞となります。
怒るに怒れないのが人情というものですが、歩行者信号のために高速道路が渋滞するという不思議なもので、中央自動車道の構造そのものがもたらしています。







