349万円! リッター「22km」走る新型「“ちいさな”SUV」に注目! トヨタ「ヤリス クロス」級の全長4m級ボディ採用! 1.2リッター「ターボ」搭載のシトロエン「新型C3」とは
シトロエンを象徴するコンパクトカー「C3」がフルモデルチェンジしました。第4世代となった最新モデルは、これまでのイメージを一新したといいますが、どのような進化を遂げたのでしょうか?
独創的デザインと“魔法の絨毯”のような快適性を追求
シトロエンは、独創的なデザインと快適性を追求したモデルを数多く輩出してきたフランスの自動車メーカーです。
そのなかでも、ブランドを象徴するBセグメントのハッチバックモデルとして世界中で高い人気を博しているのが「C3(シースリー)」です。
初代モデルは2002年に誕生し、日本市場でも同年10月4日に販売が開始されました。
歴代を通じて丸みを帯びた個性的なフォルムが特徴でしたが、2024年4月に日本向け生産を終了した第3世代の限定車「C3 Merci!(C3 メルシー)」をもって、これまでの歴史にひとつの区切りを打ちました。
そんななか、満を持して日本に上陸したのが第4世代となる新型C3です。

グローバル市場では、2023年10月17日にまずBEV(バッテリー式電気自動車)モデルの「e-C3(イー シースリー)」として発表されましたが、日本国内では2025年11月6日に「C3 HYBRID(C3 ハイブリッド)」として発売されました。
新型C3の最大の変化は、そのエクステリアデザインにあります。
これまでの曲線的なフォルムから一転し、SUV的な力強さを取り入れたボクシースタイルへと劇的な進化を遂げました。垂直に切り立ったフロントマスクや高いボンネットラインにより、タフな存在感を強調しています。
ボディサイズは全長4015mm×全幅1755mm×全高1590mmです。このサイズ感は、人気の国産SUVであるトヨタ「ヤリス クロス」に近いですが、ヤリスクロスのほうが全長が16.5cm長くなっています。
C3は、従来のハッチバックという枠組みを超えた、コンパクトSUVに近いパッケージングを実現していることがわかります。
インテリアにおいては、シトロエンが提唱する「アドバンストコンフォート」の思想が色濃く反映されています。
特に注目すべきは、第4世代で採用となった(シトロエンの他モデルでは既に採用)独自のサスペンションシステム「プログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)」と「アドバンストコンフォートシート」の組み合わせです。
このPHCは、ショックアブソーバー内にセカンダリーダンパーを組み込んだ「ダンパー・イン・ダンパー」構造を採用しています。
ラリーカーの技術を市販車に応用したこの純機械的なメカニズムは、衝撃を極めて滑らかに減衰させ、まさに”魔法の絨毯のような”極めてソフトな乗り心地を可能にしました。
独自の「アドバンストコンフォートシート」も快適性を支える重要な要素です。高密度なフォームをベースに、表層部には15mmもの厚みを持つ柔らかなパッド構造を採用。
座った瞬間に感じられるソフトなフィーリングと高いサポート性を両立し、ラウンジのソファに身を委ねるような極上の移動空間を作り上げています。
パワートレインには、1.2リッター直列3気筒ガソリンターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた最新ユニットを採用しました。
これに15kWの電気モーターを内蔵した6速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)を組み合わせ、駆動方式はFF(前輪駆動)となります。
スペックは、システム合計で最高出力110ps・最大トルク205N・mを発生。燃費はWLTCモードで22.3km/Lと、優れた経済性も兼ね備えています。
モーター駆動がエンジンをアシストすることで、市街地から高速道路まで、あらゆるシーンで力強く滑らかな加速フィールを提供します。
日本でのグレード構成は、快適装備を凝縮したベーシックな「PLUS HYBRID(プラス ハイブリッド)」と、17インチアロイホイールなどを備えた上級仕様の「MAX HYBRID(マックス ハイブリッド)」の2種類が用意されています。
価格(消費税込 ※2026年3月上旬現在)は、349万円から374万円というレンジです。300万円台という手の届きやすい価格帯を維持しながら、フランス車ならではのお洒落なセンスと、SUVとしての実用性、そして最新の電動化技術を凝縮した贅沢な1台となっています。
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第3世代で話題となったボディ側面の「エアバンプ」などは姿を消しましたが、新型C3は新たなデザイン言語とともに、ブランドの真髄である快適性を一段と高いレベルへと引き上げました。
効率一辺倒になりがちなコンパクトカー市場において、独自の哲学を貫くシトロエンの姿勢は、新型C3でも健在です。人とは違う個性を持ちつつ、最高の乗り心地を求めるユーザーにとって、この最新モデルは非常に魅力的な選択肢となるのではないでしょうか。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。







































































