違和感ありすぎの「“3人乗り”スポーツカー」が面白い! 超斬新「非対称デザイン」&「500馬力超え」パワトレ搭載! ガバッと開く「大口ドア」採用の「DS X E-TENSE」フランス仕様とは?
自動車デザインの常識を覆す「左右完全非対称」のコンセプトカーが存在します。DSオートモビルが2018年に発表した「DS X E-TENSE」は、運転席と助手席で形状が全く異なる斬新なスタイリングを採用。今回は2035年の未来を描いた、まるでSF映画のような一台を紹介します。
前代未聞の非対称ボディ!
フランスのプレミアムブランドであるDSオートモビルが公開したコンセプトカー「DS X E-TENSE(DSエックス Eテンス」は、自動車デザインの歴史に一石を投じる「左右完全非対称」のボディフォルムを最大の特徴としています。
通常、クルマのエクステリアは左右対称にデザインされるものですが、DS X E-TENSEはその常識を大胆に打ち破りました。このモデルは、DSオートモビルが「2035年の夢のスポーツカー」をテーマにデザインし、2018年に発表したBEV(電気自動車)のコンセプトカーです。
最大の特徴であるアシンメトリー(非対称)デザインは、クルマに求められる「純粋に走る歓び」と「極上の快適性」という、相反する2つの要素を、1台のボディに物理的に落とし込んだ結果生まれました。
ボディの左側(運転席側)は、屋根のないフルオープンのコックピットになっています。ドライバーの体格に合わせて調整可能なバケットシートや、レザー、ウッド、メタルを用いたステアリングが備わり、ドライビングへの情熱を満たすことができます。この空間には、カーボンファイバーとレザーが編み込まれたエリトレドア(跳ね上げ式ドア)からアクセスします。

一方で車体の右側(助手席側)は、優雅なガルウィング式の透明キャノピーで覆われたクローズド空間です。
コクーン(繭)と呼ばれるこの空間には、極上の座り心地を提供するマッサージ機能付きのベンチレーションシートや、足元を流れる路面を視認できる透明なガラス張りフロアを採用。
乗員はフランスの伝統的な職人技が光るレザーや、老舗「メゾン・ルマリエ」が手掛けた美しい羽毛の装飾に包まれながら移動できます。
さらにダッシュボードには「Focal」の高級サウンドシステムが組み込まれ、特注のキャビネットにはなんとコーヒーメーカーまで隠されているという、フランス車らしいお洒落でラグジュアリーなリラックスタイムを提供します。必要に応じて3人での乗車も可能にする追加シートも備わっています。
この斬新なボディを駆動するのは、フロントホイール内に搭載された2つのモーターです。市街地走行用のモードで540馬力(400kW)を発揮し、「サーキット」モードでは実に1360馬力という圧倒的なパワーを誇ります。
サスペンションはモータースポーツ「フォーミュラE」を戦う「DS Performance」が手掛けており、本物のスポーツカーとしての走行性能を備えています。また、減速はモーターの回生ブレーキのみで行うため「ブレーキパッドが存在しない」という革新的なメカニズムを採用しており、粉塵を出さない環境配慮も徹底されています。
エクステリアの光の演出も未来的です。将来は独立したヘッドライトという部品がなくなり、ボディ表面そのものが発光するというコンセプトのもと、「DS LIGHT VEIL」と呼ばれる光のカーテンを採用しています。
さらに、ホログラムとして現れるパーソナルアシスタント「IRIS(アイリス)」が車両の機能を管理し、自動運転モードでの移動もサポートします。
左右非対称というアプローチで、運転の楽しさと極上のくつろぎを見事に融合させたDS X E-TENSE。市販化を前提としたモデルではありませんが、自動車デザインの無限の可能性とブランドの独創的なビジョンを見せつける、まさに歴史に残るコンセプトカーといえるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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