渋滞40kmも当たり前? 有名渋滞ポイントが解消されない理由とは
その他のワースト渋滞ポイントは東京・神奈川 つづいて山梨・静岡など
「2018年の全国高速道路渋滞ランキング」のワースト3位になったのは、東名自動車道上り線の「東名川崎から東京」の区間です。
この区間は、東海地方から首都圏へ向かうための『日本の大動脈』となる要の部分といえ、「交通量が多くても仕方ない」とい諦めの声も聞かれます。

しかし、この渋滞の原因にも理由が存在するのです。都内を30年以上走るベテランのタクシードライバーS氏は、次のように話します。
「一番の理由は、もちろん都心への入り口なので交通量が多いということだと思うのですが、もう一つ理由を挙げるとすれば、降りてすぐにぶつかる環八のせいだと思います。
東京ICを降りた先は世田谷区なのですが、あの辺りは町並みが古く、抜け道や迂回路がまったくといっていいほどありません。そのため東京ICは、混むのを覚悟で降りるしかありません」
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世田谷区は、第二次世界大戦中、空襲の影響をほとんど受けず、昔の道路が当時のまま残っている場所が多いといわれています。そのため道は細く、一方通行や行き止まりなどの場所が頻繁に存在。タクシードライバーの間では、「世田谷を走れれば一人前」といわれるほどの場所といえます。
「2018年の全国高速道路渋滞ランキング」のワースト上位は、東京・神奈川・山梨といった、首都圏と中部圏を繋がっている場所が占めています。
ほかにも、全国的には山梨、静岡、三重、岐阜といった渋滞路線も存在。新規道路や路線拡張、時差出勤推奨など、対策や改善方法は、常に練られているようですが、劇的な解消法は、まだ見つかっていません。
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