なぜ「スカイラインGT-R」純正品、続々と再生産? 新車メーカーが絶版車に取り組む背景とは
「スカイラインGT-R」の部品が続々と再生産・再販売された理由は
「R32型 スカイラインGT-R」の部品で再生産・再販売されたのは、当初はワイヤーハーネス、ホース/チューブ、エンブレム、外装部品など、約80の部品からでした。
車検を通すための部品や、クラッチといった消耗品は以前から継続して入手できましたが、バンパーやエンブレムなどの外装部品は新品が入手できなかったため、オーナーには朗報だったことでしょう。
この取り組みが日産から発表された際に、ニスモの片桐隆夫社長に話をうかがうと「スカイラインGT-Rも年数が経つにつれて部品がなくなってきています。海外の方も含めてみなさん、大事に乗ってくださっていて、そこをバックアップしなければならないと思っていました。
大事な部品が入手できないという状況で、ニスモとしてできることを話し合ったとき、パーツを復刻するというアイディアが出ました。しかし、ニスモだけでは実現できません。そこで日産に相談をしたところ、快く協力を申し出てくれて、一気にプロジェクトを立ち上げ進めました」と語っていただきました。
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これまでも、ある程度バックオーダーが溜まり、部品が再生産された例はありますが、メーカーが率先して再生産するのは非常に稀なケースです。
「スカイラインGT-R」の部品再販売の背景には、生産終了後でも一定数のユーザーがいて乗り続けていること。また、アフターマーケットの部品では替えがきかない部品があること。などの理由があげられます。
こうした取り組みは日産だけではありません。ほかの国産メーカーや、海外メーカーも絶版車の部品の再生産が行なわれています。