日産「“新型”スカイライン」27年にも登場!? 「ハコスカ・ケンメリ」デザイン&“サーフィンライン”採用で「V6」搭載か? 新たな「ハートビートモデル」の現実的なシナリオとは
日産は長期ビジョン発表の場で、新型「スカイライン」の登場を示唆しました。果たして次期型はどのようなモデルになるのか、考察します。
新型「スカイライン」は再びインフィニティモデルと共通化か
日産自動車が2026年4月14日に発表した「長期ビジョン」では、商品ポートフォリオの刷新を図り、モデル数を削減しつつあるなかで登場が予定されている新型「スカイライン」について言及しました。
その際に、伝統的である4灯丸目ライトのテールライトとサーフィンラインの継承を示す部分的なデザイン画も公開され、ファンを喜ばせました。
大クルマ好きを公言するイヴァン エスピノーサ社長は、以前にも次期型スカイラインの存在に触れていましたが、それがリップサービスでなかったことを示した形です。
今後、投入する新型車については、日産らしさをアピールする「ハートビートモデル」、世界戦略車として日産を支える「コアモデル」、新たニーズを生む「成長モデル」、アライアンスの強みを活かした「パートナーモデル」の4つに分類。
スカイラインは、「日本市場のハートビートモデル」と位置付け、ドライバー中心の高性能で意のままの走りを実現するモデルとしています。
大幅にラインナップが削減された日本市場では、伝統的なモデルとなった「フェアレディZ」とスカイラインは、ブランドイメージを高めるだけでなく、長年のファンの期待を背負う非常に重要なモデルといえます。
それだけにデザインも、「未来の日産らしさ」よりも「スカイラインと感じさせること」を重視していると感じます。

まずチラ見せとなった動画から、エクステリアデザインを読み解いてみましょう。
まず想定されているのは、4ドアモデルであること。スカイラインらしさの表現として、歴代モデルからのオマージュが多く見受けられます。
最も印象的なのが、伝統の4灯テールランプでしょう。
1972年に投入した4代目モデルである通称「ケンメリ」から採用されたアイコンは、スカイラインらしさの象徴といえます。
リアフェンダーの筆記体のエンブレムも伝統的なもので、1957年の初代モデル「プリンススカイライン」から使われる演出ですが、最も印象が強いのは、やはりケンメリのものでしょう。
そして、リアフェンダーの特徴的なライン、通称「サーフィンライン」は、1968年投入の3代目モデル、通称「ハコスカ」より使われたものでした。
その一方で、最もモダンに感じるシャープなフロントマスクは、革新的な存在として知られる1989年登場の8代目モデル、通称「超感覚スカイライン」を彷彿させるもの。
また人によっては、1981年登場の6代目モデル、通称「ニューマン・スカイライン」に設定された4気筒エンジンのスポーツモデル「RS」の後期型、通称「鉄仮面」を思い出すかもしれません。
さらに現在の日産車では設定のない専用フロントエンブレムも復活。
個人的には、最後にピュアな存在を示した1998年投入の10代目「R34」型モデルのものに近いように感じます。
ただ内装やメカニズムについては、一切言及されていません。それを紐解くヒントは、インフィニティにありそうです。
同発表では、米国中心の高級ブランド「インフィニティ」では、近い将来に、走りを重視した「V6セダン」の投入計画が明かされています。
これは現行型スカイラインである、2014年に投入されたV37型と同じ流れで、近年までスカイラインは、「インフィニティQ50」として、仕様違いが投入されています。
2022年9月に投入され、現行型スカイラインのラインナップの中核をなす高性能モデル「400R」も、インフィニティ高性能モデルがベースです。
新型もインフィニティモデルと姉妹車になる点は間違いなく、V型6気筒エンジンを搭載した高性能モデルとなるでしょう。裏を返せば、世界的に需要が減少している2ドアクーペの復活は難しいともいえます。
また基本構造となるプラットフォームに関しては、後輪駆動のFRが継承されることでしょう。ただ現在の日産には、後輪駆動モデルは大型SUVやトラックが中心であり、セダン向きなFRプラットフォームは、長年改良を続ける「FR-Lプラットフォーム」のみ。
新型フェアレディZでも、同じものが使われているため、その知見も最大限活用されるはず。
このプラットフォームは、2001年登場の11代目「V35型」スカイラインから使用されるものですが、同様にセダン系のFF化が進むトヨタでも、レクサス「IS」には、2000年代より「クラウン」や「マークX」などのFRモデルに使われていた「Nプラットフォーム」をブラッシュアップして採用していますから、決して珍しい話ではありません。
同じプラットフォームを使い続けたとしても、現代車に必要なポテンシャルを与えられることは、ISの2020年時のビックマイナーチェンジが物語っています。
最新情報によれば、新型は2027年初頭のお披露目とアナウンスされています。現行型は、3月末に新規受注を停止しており、現在は販売店在庫のみの販売となっています。
現行型も、フィナーレを彩った「400Rリミテッド」を投入済み。都心にある日産販売店によれば、まだ「400Rリミテッド」と「400R」ならば在庫ありとの情報も……。
現在の物価高を考慮すれば、先進的な機能と引き換えに、新型スカイラインの価格の上昇は避けられないでしょう。
それだけに現行型で、最もスカイラインらしい刺激に溢れた「400R」の中古車を、今のうちに手に入れておくのも賢い選択かもしれませんね。
Writer: 大音安弘(自動車ライター)
1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。






















































