トヨタ「2000GT」幻の“後期モデル”実車公開! 贅沢な「本木目内装」の高性能グランツーリスモ! 流麗ボディも「あちこち違う」!? 初期型との違いとは

トヨタとGAZOO Racingは、幕張メッセで開催されたヘリテージカーイベント「オートモビルカウンシル2026」に6台のスポーツカーを展示。なかでもブースのセンターには、トヨタのスポーツカーを象徴する「2000GT」が置かれていました。どのような個体だったのでしょうか。

日本初の本格「グランツーリスモ」が幕張に登場

 トヨタとGAZOO Racingは、2026年4月10日から12日までの3日間、幕張メッセ(千葉市美浜区)で開催されたヘリテージカーイベント「オートモビルカウンシル2026」に6台のスポーツカーを展示しました。

 そのセンターには、トヨタのスポーツカーを象徴する「2000GT」が置かれていました。日本のスポーツカー史に名を遺す2000GTとは、どんなクルマだったのでしょうか。

 今回のオートモビルカウンシル2026には、トヨタ・ホンダ・三菱・ポルシェジャパン・マセラティジャパン・ディフェンダー(ジャガーランドローバージャパン)といった自動車メーカー・インポーターも出展して、華を添えました。

 近年、「TOYOTA CLASSIC」と題して、旧車・ヘリテージカーを未来へつなぐ活発な活動を進めているトヨタ(トヨタ博物館・グローバル生産推進センター)とGAZOO Racingも、協同で広いブースを展開。

「日本車が世界を捉えた日」をテーマに、2000GTをセンターに配置したほか、GAZOO Racingブースに「スープラ(JZA80型)」、レクサス「LFA」、「スプリンタートレノ(AE86型)」を、トヨタブースには「スポーツ800(UP15型)」「パブリカスポーツ(レプリカ)」の計6台を展示しました。

 いずれもトヨタを代表する名スポーツカーですが、その中でもやはり2000GTの存在感は群を抜いていました。

幻の名車のなかでも特に希少な“後期モデル”が幕張に登場!
幻の名車のなかでも特に希少な“後期モデル”が幕張に登場!

 2000GTは、1967年3月に誕生した日本初の本格的なグランツーリスモ(GT)です。世界に通用する高性能スポーツカーを目指し、ヤマハの協力のもと、トヨタが持つ技術の粋(すい)を集めて開発されました。

 箱型断面のX型バックボーンフレームに、当時最先端のDOHCヘッドを有する2リッター直6エンジン「3M型」をフロントに搭載。その上に、極めて長いノーズを持つ流麗なクーペボディを載せていました。リトラクタブルヘッドライトも、国産車では初採用でした。

 実車は非常に低くコンパクトで、ボディサイズは全長4175mm×全幅1600mm×全高1160mmとなっています。

 3M型エンジンの最高出力は、当時の国産車最高峰の150psを発生。1120kgの車体を、220km/hまで加速させました。

 サスペンションは、当時国内では極めて珍しかった4輪独立の前後ダブルウィッシュボーン式。4輪ディスクブレーキも、当時の国産車としては画期的な装備でした。

 高級・高性能モデルとして内装も豪華に仕立てられており、ダッシュボードのパネルやステアリングホイールには本物の木材が奢られていました。これらの製造は、ピアノ製造で木材加工技術に秀でたヤマハが担当していました。

 なお、2000GTの高性能ぶりは、なんと発売以前にも証明されています。

 1966年5月に行われた「日本GP」ではプリンス「R380」に次ぐ3位でゴール、続く6月の鈴鹿1000kmレースでは、1・2フィニッシュ達成をしています。

 さらに同年10月には、茨城県の谷田部町(現:つくば市)にあった自動車高速試験場で高速耐久スピード・トライアルに挑戦。78時間にわたる連続走行を行って3つの世界新記録と13もの国際新記録を樹立しました。

 オートモビルカウンシル2026で展示された同車は、トヨタ博物館が所有する後期型です。

 2000GTは1969年8月にマイナーチェンジを実施しており、その際に車体最前部に備わるフォグライトとリム(ヘッドライトかと思われがちですが、これはフォグライトなのです)、フロントウィンカー、リアサイドリフレクター、オイルクーラー冷却用ルーバーの形状変更のほか、内装の意匠変更などが行われました。

 ところがわずか1年後の1970年8月に、2000GTの生産は終了。その台数は合計337台のみという少なさでした。

 しかし2000GTのスピリットやトヨタのスポーツカーDNAはその後も脈々と続き、1986年からA70型・A80型・DB型の3世代が販売されたスープラや、2010年に衝撃のデビューを飾ったレクサスのスーパースポーツ「LFA」、今後登場が予定されている「GR GT」などに受け継がれています。

※ ※ ※

 2000GT、A80型スープラ、レクサスLFAが並ぶという貴重なシーンが見られるのも、オートモビルカウンシルの醍醐味といえましょう。

 今後のトヨタ/GAZOO Racingの「TOYOTA CLASSIC」活動と、来年のオートモビルカウンシルの展示に期待したいと思います。

【画像】超カッコいい! これがトヨタ「2000GT」のなかでも特に希少な「幻の後期モデル」です! 画像で見る(30枚以上)

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Writer: 遠藤イヅル

1971年生まれ。自動車・鉄道系イラストレーター・ライター。雑誌、WEB媒体でイラストや記事の連載を多く持ち、コピックマーカーで描くアナログイラスト、実用車や商用車・中古車、知られざるクルマの記事を得意とする。

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