スバル新型「“2ドア”WRX」登場へ!? パワフルな「水平対抗ターボ」&高性能4WD採用の「スポーツクーペ」! 開発中の“新たなBRZ”が示すものとは
スバルが「BRZ」をターボ&4WDに改造したマシンを開発中だと言います。そんな発表を受けて、考えたいのは「市販車に落とし込まれたらどうなる?」ということです。
ターボ&4WDの2ドアクーペは何になる?
スバルが「BRZ」をターボ&4WDに改造したマシンを開発中だと言います。
これは2026年のスーパー耐久シリーズ開幕戦で明かされたもので、その狙いは全日本ラリー選手権に参戦するためだとか。
そんな発表を受けて、考えたいのは「市販車に落とし込まれたらどうなる?」ということです。
最初は、「競技専用車が量産化されるなんてないでしょ~」と思いましたが、よくよく考えてみれば、意外とありなんじゃないかなという気がしてきました。
なぜかと言えば、クーペ×ターボ×4WDというスバルの高性能マシンには、3つの市販車の道があるということに気づいたからです。
ひとつは、単純に次世代の「BRZ/GR86」の1グレードとして、4WDが追加される可能性です。
そもそもBRZは、トヨタがドリフトできるFRスポーツカーとして開発された86(現・GR86)の兄弟車として生まれました。

ただし、トヨタはドリフトとFRにこだわりましたが、スバルとしては、ドリフトに対する興味がまったく見られません。そもそもBRZ/GR86は、スバルの4WD前提のプラットフォームを使っていますから、次世代も同じ手法で作るのなら、4WDグレードを作ることは可能です。
そういう意味で、次世代のBRZ/GR86に、「BRZ」専用グレードとして4WDを用意するというのが、1つめの道です。
2つ目の可能性は、BRZ/GR86とは、関係なしに新しい2ドアスポーツカーというものです。たとえばスバルの現在のスポーツカーは、「WRX S4」です。現在の「WRX S4」はセダンをベースにしていますが、次世代もセダンである必要はありません。
過去の「WRX」には2ドアクーペも存在していました。そのため、次世代WRXを2ドアクーペにするということだって十分にありなのではないでしょうか。
そして最後の3つ目の可能性は、スバルとトヨタの協力関係から生み出される、まったく別のモデルというものです。2ドアで、ターボで、4WDで、トヨタと言えば…その答えは「セリカ」です。なんとなくセリカ復活の噂も漂っていますから、BRZ/GR86と同じように、トヨタとスバルの二人三脚で新世代のセリカが復活する…というシナリオです。
これらの3つの可能性のうち、もしも~が実現したとき、最もビジネスとして大きくなるのは、最後のセリカではないでしょうか。
トヨタを代表するスポーツカーは、トヨタ「2000GT」や「LFA」、最新の「GR GT」がフラッグシップとして君臨していますが、身近な存在としてヒットしてきたのはセリカがダントツです。86誕生時にも、アメリカからは「セリカを復活させろ」という声が大きかったとか。
日本の私たちが考えるよりもセリカも持つネームバリューは大きいのです。そんなセリカ復活を夢見させてくれるのが、今回のスバルのターボ&4WD車と言えるでしょう。
どの道に行くとしても、現在の全日本ラリー選手権向けの魔改造BRZは先行開発という役割を果たすはず。特に実戦で揉まれることを考えれば、相当に効果的な先行開発になるのではないでしょうか。量産車につながることを期待しましょう。
Writer: 鈴木ケンイチ
1966年生まれ。國學院大学経済学部卒業後、雑誌編集者を経て独立。自動車専門誌を中心に一般誌やインターネット媒体などで執筆活動を行う。特にインタビューを得意とし、ユーザーやショップ・スタッフ、開発者などへの取材を数多く経験。モータースポーツは自身が楽しむ“遊び”として、ナンバー付きや耐久など草レースを中心に積極的に参加。見えにくい、エンジニアリングやコンセプト、魅力などを、分かりやすく説明するように、日々努力している。最近は新技術や環境関係に注目。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。
著書「自動車ビジネス」(クロスメディア・パブリッシング)










































