“傾斜”するのに倒れない!? LUUPが開発中の三輪特定原付「Unimo」の制御技術に注目! 独自のリーンアシスト機能&近未来デザイン採用で“若者からシニアまで”楽しめる車両に!?
電動モビリティに造詣の深いライターの近藤スパ太郎さんが、LUUPが開発中の三輪特定原付「Unimo」について解説します。
スタイリッシュな次世代の三輪モビリティ
こんにちは! 最新モビリティに興味津々の近藤スパ太郎です。特に電動モビリティは多種多様な乗り物が登場していますよね。
今回は、LUUPが開発中の三輪電動モビリティ「Unimo(ユニモ)」について解説していきます。
三輪のモビリティは、コーナリング時の遠心力の影響で内側のタイヤが浮きやすく、バランスを崩したり外側に横転しやすい特性がありますが、Unimoには新開発された極めて倒れにくい「リーンアシスト制御技術」を搭載しています。
Unimoはまだ完成していませんが、試作車に試乗してみたら、その倒れにくい技術と乗りやすさにも感激しました。完成車が登場したら特定原付モビリティの価値観が変わるかもしれない……と、ボクはUnimoへの期待値が上がったのです!
実はLUUPは「全ての方々の移動課題の解決」を掲げており、2018年の創業初期から福祉課題への取り組みや、免許返納後の高齢者が安全に乗れる車両の開発を行ってきました。 Unimoの開発はその一環で、若い方だけではなく、シニア層も安心して乗れることを目指している電動ユニバーサルモビリティなのです。

Unimoは、LUUPが現在シェアサービス中の、電動キックボードや電動シートボードと同じ100%電気で走る特定原付の車両です。
特定原付(特定小型原動機付自転車)とは、最高速度が20km/h以下の一人乗り用小型電動モビリティで、走行できるのは「車道の左側」か「自転車道」が基本です。
最高速度が6km/h以下の切り替え機能を持つ車両が、6km/h以下モードに切り替えた場合に限り「通行が許可された歩道」の走行が可能です。
今後、変更されるかも知れませんが、現在のUnimoの主要諸元は下記の通りです。
全長×全幅×全幅:1300mm×595mm×1200mm
・重量:約60kg
・耐荷重:120kg
・最高速度:20km/h(6km/hモード備える)
・車輪サイズ:前輪:12インチ/後輪:10インチ
フロント一輪、リア二輪の三輪車で、2つのリアタイヤにインホイールモーターを搭載してツインモーターで走ります。
全長や全幅は電動キックボードとほぼ同じサイズでLUUPの既存ポートに置くことを想定しています。フロントタイヤはキックボードよりも大きい外径12インチを採用して走行安定性を向上。 スロットル操作は電動キックボードと同じレバー式を採用しています。
車体デザインは、ヤマハの第1号バイク「YA-1」(1955年)からヤマハ製バイクのデザインを手掛け、モビリティを知り尽くした「GKダイナミックス」が担当しています。
車両を予約した人が近づくと車体電源が自動で入り、薄いLUUPグリーンカラーのLED装飾がボディを包むように点灯する、近未来的でワクワクするデザインです。
「リーンアシスト制御技術」は、車速やハンドル角などの情報から車体の傾斜角(リーン角)を制御・アシストすることで、二輪車のように幅が狭い車両でも高い走行安定性を実現できる技術です。
「走る・曲がる・止まる」の全領域の製品を持つ大手自動車部品メーカーのアイシンと共同開発し、リアタイヤ上のユニット内に装置を搭載しています。
スリムでコンパクトな車体ですが、シートに座ると172cmのボクは全く窮屈さがなく、体格に関係なく乗りやすさを配慮した設計です。
スロットルを開けると静かに滑らかに走り出し直進安定性はかなり高いことを感じます。
パイロンの向こうでUターンすると車体がリーンし、リア二輪車特有の走行感が若干あるものの、むしろ二輪車に近い違和感がない走行フィーリングに仕上げています。
試乗したのは大きな倉庫内で、ツルツルのコンクリート床のため路面条件は良くありませんが、ボクはUnimoの性能を知るテスト走行でもあるため、急旋回してリーン角を深くしたり、すこしハードな走り方をしてみるのですが、どうやってもバランスを崩さずに安定した旋回をするのです。路面μ(摩擦係数)が悪いのに滑る予感もありません。
いやむしろ超低速の6キロモードの方がバランスを崩しやすいのかな……と試してみましたが、やはり転倒させるような走りはかなり難しいのです。
凄いなこれ! どうやったらバランスを崩すんだろう……と旋回中にブレーキを掛けたり色々と試していたその時、「ダメダメ、スパ太郎さん! まだこの1台しか無いんだから絶対に転ばないでくださいよ!」と注意されてしまいました。すみません……つい夢中になっちゃいました。
Unimoの走行バランスの限界点は発見出来ませんでしたが、転倒してしまうとすれば、例えば急なフルステアなど無理やりなハンドル操作や、旋回中に大きな段差に乗り上げるなど、通常は行わない要素が必要そうです。
既にシニアの方でも安心して乗れるのでは? と思いますが、もっと改良して利便性も向上させたいとのこと。
その一例となるのが、LUUPのスマホアプリと連動したパーソナライズ機能。例えば利用時はアプリに個人情報や年齢を登録するため、年齢に応じた制御やバランスアシストの強さ設定を自動で変更をするなども開発中とのことです。
今後のUnimoの完成に期待するボクですが、開発費や製造コストを考えると、LUUPのシェアサービスへの投入だけでは採算が合わないのでは? と想像できます。BtoB供給やBtoC販売など、新らたな展開も、もしかしたら必要かも知れませんね。
今後もUnimoの進展だけでなくLuup社の動向にも注目したいと思います!
Writer: 近藤スパ太郎
タレント/プロデューサー。 中型免許、大型二輪免許、小型船舶2級・特殊免許を持つ乗り物好き。ハーレーでアメリカのルート66を全走破し、ロシアンラリー二輪部門出場やチベットチョモランマツーリングなど芸能界きってのバイク好き。
堺正章氏の付き人時代には、ベントレー8やターボ、マセラティ・クアトロ・ポルテ、グランド・ワゴニアなどを仕事で運転していた経歴もある。芸名はクルマ・バイク好きとして知られていた故・伊丹十三監督に、映画「スーパーの女」に出演した時に命名された。
環境番組のパーソナリティを担当して以来、電動モビリティや、環境に配慮した次世代技術に興味津々。俳優・MC・リポーターのほかWebメディアSPANGSSの運営や、制作・芸能プロダクションSPANCHOOSの代表も務める。



















