25年ぶり復活!? 新たな「“4WD”スポーツカー」に注目! 「330馬力」の2リッター「直4ターボ」&「旧車デザイン」採用! “5ドア”じゃないランチャ“デルタ”カスタム「フトゥリスタ」伊国仕様とは
1980年代から90年代にかけてWRC(世界ラリー選手権)で圧倒的な強さを誇ったラリーマシン、ランチア「デルタ・インテグラーレ」。その名車を現代の技術で甦らせたレストモッドの世界において、今なお傑作として語り継がれるモデルがあります。イタリアのアウトモビリ・アモスが手がけ、世界中のカーマニアを熱狂させた「フトゥリスタ」は、一体どのようなモデルなのでしょうか。
カーボン多用の超絶レストモッド
古い名車のクラシカルなデザインはそのままに、中身を現代の技術でアップデートするレストモッド。
ポルシェ「911」などの事例が有名ですが、このムーブメントに大きな衝撃を与え、ひとつの金字塔として現在も高く評価されているのが、1980年代後半から90年代のWRCで前人未到の6連覇を成し遂げた名機、ランチア「デルタ・インテグラーレ」のレストモッドです。
その立役者となったのが、イタリアのレーシングドライバーであり熱狂的なカーコレクターでもあるエウジェニオ・アモス氏が設立したアウトモビリ・アモスです。
オリジナルのデルタ・インテグラーレが1994年に生産を終了してから約25年の時を経た2018年、彼らが発表した「フトゥリスタ」は、単なるフルレストアにとどまらず、デルタのDNAを極限まで引き上げた究極の1台となっています。

最大のトピックは、ベースとなる5ドアの「デルタ・インテグラーレ16V」から後席ドアを排除し、完全な3ドアハッチバックへと姿を変えている点です。もともと角張ったブリスターフェンダーが特徴的なデルタですが、3ドア化されたことでリアのフェンダーラインがより強調され、彫刻のような美しさと迫力を手に入れました。
さらに驚くべきは、そのボディの大半が軽量なカーボンファイバーで作られていることです。フロントバンパー、ボンネット、さらにはフロントフェンダーからグリル周りまでが一体成型されたカーボン製カウルとなっており、リアハッチやリアバンパーにもカーボンを惜しみなく使用。
ボディサイズは全長3897mm×全幅1810mm×全高1449mmとコンパクトにまとめられ、車両重量はベース車より大幅に軽量化され、約1250kgという現代のクルマにはない軽さを実現しています。
ボンネットの下に収まるのは、オリジナルをベースに現代の技術でフルチューンされた2.0リッター直列4気筒ガソリンターボエンジンです。吸排気系や冷却系の見直し、最新のエンジンマネジメントシステムの導入により、最高出力は約330馬力レベルまで引き上げられています。
組み合わされるトランスミッションは強化された5速MTで、もちろん駆動方式は伝統のフルタイム4WD。現代のスーパースポーツとも渡り合えるほどのパフォーマンスを秘めています。
インテリアも抜かりはありません。レカロ製のスポーツシートやアルカンターラで張り替えられたダッシュボードがレーシーな雰囲気を醸し出していますが、最も目を引くのはステアリング周辺です。
従来あるはずのウインカーレバーなどが排除され、操作スイッチ類はステアリングのスポーク部に目立たないよう小型のボタンとして集約されています。これにより、クラシカルな美しさを保ちつつも、レーシングカーのようにスッキリとしたコクピットを実現しているのです。
この夢のようなランチア・デルタ“フトゥリスタ”ですが、生産台数はわずか20台のみの限定生産とされ、2022年には最後の20台目となるマルティニ・カラーの個体が公開されて生産を完了しています。
価格はベース車両の持ち込み費用を含めず約30万ユーロ(約5500万円 ※2026年3月上旬現在)と非常に高額でしたが、発表されるやいなや世界中の熱狂的なファンやコレクターから注文が殺到しました。
往年のラリーファンはもちろん、最新のデジタルなクルマに飽きた富裕層をも魅了したフトゥリスタは、レストモッドの奥深い魅力と可能性を世に知らしめた1台と言えるでしょう。
Writer: くるまのニュース編集部
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