職務質問をするときに一体どこを見ている? 「ライトが消えたクルマ」を止めたら飲酒運転だった! 警察官が見逃さない“異常な運転”とは
札幌市において先日、パトロール中の警察官が不審車両を見かけて職務質問したところ、ドライバーの飲酒運転が発覚する事案がありました。職務質問によって飲酒運転が明らかになるケースは多いですが、警察官は一体何を見ているのでしょうか。
警察官はあらゆる部分に目を光らせている!
北海道警は2026年5月18日、札幌市内の道路で飲酒運転をしたとして、札幌市豊平区に住む29歳の自称・会社員の男を道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕しました。
男は5月18日の午前1時20分頃、札幌市中央区の道路において酒気を帯びた状態で軽自動車を運転した疑いが持たれています。
この事案ではパトロール中の警察官が、前方のライトが消えたまま走行している軽自動車を発見し、職務質問しました。
その際、男から酒のにおいがしたため呼気検査をおこなったところ、基準値の約2倍のアルコールが検出されたということです。
男は「飲酒運転をしたことに間違いありません」と容疑を認めており、警察は男が無免許運転をしていた可能性もあるとみて、捜査を進めています。
今回の事案では、クルマのライトが消えていたことを警察官が不審に思い職務質問したことで飲酒運転が発覚しました。実はこのように、何らかのきっかけで飲酒運転が明らかになるケースは少なくありませんが、警察官は一体どのような点を見ているのでしょうか。

まず上記のように、警察官はクルマのライトが消えている・切れているといった車両の異常に目を配っています。
たとえばドライバーが夜間、ヘッドライトを付け忘れた状態で走行していると「無灯火」の違反に当たりますし、故障によってブレーキランプが点灯しないまま走行すれば「整備不良」の違反に該当する可能性があります。
2023年7月には、高知県四万十市において、ブレーキランプが故障した軽自動車をパトロール中の警察官が発見・停止させたところ、ドライバーの男性消防士の酒気帯び運転が発覚する事案も発生しています。
なお、飲酒すると脳の働きが低下し、体の平衡感覚が乱れて直進運転ができなくなるおそれがあるほか、ハンドルやブレーキ操作が遅くなる場合があります。
そのため警察官は蛇行運転や白線を繰り返しまたぐ、極端に遅い速度で走行する、急ブレーキをかけるなど、ドライバーの運転に何らかの異常や不自然な点がないかについてもチェックしています。
2026年5月には、佐賀県佐賀市の県道でパトロールをしていた警察官が「ノロノロ運転」のクルマを発見して職務質問したところ、ドライバーの男の呼気から基準値の4倍を超えるアルコールが検出され、酒気帯び運転の検挙に至っています。
さらに、ドライバーがパトカーを見て急に進路変更や転回をするといった不審な挙動がある場合も職務質問をおこないます。
実際のところ、パトカーを見て不自然に目をそらしたドライバーに声をかけた結果、無免許・飲酒運転が発覚した事例もあり、警察官はあらゆる点に目を光らせているといえるでしょう。
そのほか、一時不停止や信号無視などの違反で車両を停止させたところ、ドライバーからお酒のにおいがして飲酒運転が発覚するケースもあります。
これは飲酒すると安全運転に必要な情報処理能力や注意力、判断力などが低下し、違反行為をおこないやすいためと考えられます。
Writer: 元警察官はる
2022年4月からウェブライターとして活動を開始。元警察官の経歴を活かし、ニュースで話題となっている交通事件や交通違反、運転免許制度に関する解説など、法律・安全分野の記事を中心に執筆しています。難しい法律や制度をやさしく伝え、読者にとって分かりやすい記事の執筆を心がけています。



















































