トヨタ次期型「ハイエース」!? ながーーい“ロングボディ”仕様! ガソリンエンジン搭載ももちろん想定の新コンセプトとは
ジャパンモビリティショー2025にて、次期型「ハイエース」を示唆する新型コンセプトカーが登場。どのようなモデルなのでしょうか。
次期型ハイエース!
2025年10月29日(一般公開は10月31日)より東京ビッグサイトにて「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」が開幕。
なかでもトヨタが、次期型「ハイエース」を示唆する新型コンセプトカー「ハイエース コンセプト」を世界初披露しました。どのようなモデルなのでしょうか。

1967年の誕生以来、ハイエースは日本のみならず世界中の商用現場で活躍し続けてきました。アジア、中東、オセアニア、アフリカ、中南米など、地域を問わずその存在感を発揮しています。
2004年に登場した現行の5代目(200系)は、広さ・頑丈さ・多様性を兼ね備え、ビジネスからアウトドアまで、あらゆる現場で信頼を集めています。
今回のハイエース コンセプトは、2023年に公開された「KAYOIBAKO(カヨイバコ)」の思想を拡張したモデルであり、物流や現場用途に応じて“通い箱”のように使える柔軟なモビリティの進化形といえます。
直線的で無駄のないフォルムは、耐久性と実用性を重視した設計思想を体現しており、従来のハイエースからより一層箱感を強調したデザインが特徴です。
展示では、定番サイズ仕様に加え、ロングボディ仕様も登場しました。ロングボディ仕様ではより大きな車体サイズを活かし、地域インフラや医療支援といった公共性の高い用途を想定した提案となっています。
担当者は、「サイズ感について詳細は未公表ですが、市販モデルでいうとワイドロングハイルーフのサイズ感になります。今回は、地方のユーザーに向けたオンライン診療や地域インフラの活性化を提案しています」と話していました。
車内はホワイトと畳を意識したという柔らかいグリーンカラーで構成。運転席のシートは車いす利用者や高齢者の乗降を想定したスライド機構が採用されており、福祉・医療用途への配慮が随所に見られます。
インテリアはシンプルながら拡張性が高く、楕円状の「カラビナデザイン」を採用しています。アウトドア用品などの取り付けを想定した円形部分には、挟み込み可能な形状が施されており、ユーザーの自由度を高める工夫がなされています。
床や壁面は水平・垂直を意識した設計で、空間を最大限に活用できるよう配慮されています。
パワートレインについては「展示車はEV想定ですが、ハイブリッド、ガソリンエンジンなど、様々なパワートレインの搭載を想定しています」とのことで、今後の多様なニーズに応える柔軟な構成が検討されています。
ハイエース コンセプトについて「あくまで開発中、提案段階です」と話していましたが、実車展示はかなり具体的な使用シーンが想定されており、市販化に向けた現実的な提案といえます。
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なお、今回の展示では、ロングボディ仕様のほか、ハイエースの定番サイズ仕様、標準サイズの「KAYOIBAKO」、ダイハツが開発する軽自動車サイズの「KAYOIBAKO-K」を含めた4種類が展開されました。
トヨタの佐藤恒治社長はプレスブリーフィングにて、「段ボールにいろいろなサイズがあるように、KAYOIBAKOにもいくつかのサイズがあります。XLからSサイズまで、小さな箱はダイハツがつくり、大きな箱はトヨタがつくります」と語り、「(中略)これからもトヨタは、商用車、『運ぶモビリティ』を大切に育てていきたい」と今後の展望を示していました。
ハイエース コンセプトの登場は、商用モビリティの未来に新たな選択肢を提示するものといえます。この先どんな展開が待っているのか、今後の動向に期待が膨らみます。
Writer: 青田 海
2023年4月よりライターとして活動を開始。初心者にもわかりやすく読みやすい構成を心がけ、自動車を中心に新車情報、カーライフにまつわる話題など幅広い記事を執筆している。芸能分野に詳しい。

























































































