スバル斬新「“2人乗り”オープンカー」に大反響! 「“SUV級”地上高」の4WD仕様に「時代を超えて新しく見える」の声も! “水平対向エンジン”×ヨーロピアンなデザインの「B9スクランブラー」に再注目!
スバルは2003年の東京モーターショーにオープンボディの斬新なコンセプトカーを出展しました。その仕様にネット上では多くの反響が集まっています。
2003年の東京モーターショーにおいて、多くの来場者の心を奪った一台があります。
それが、スバルが発表したコンセプトカー「B9スクランブラー」です。
市販化には至らなかったものの、その斬新な存在感とスバルならではの個性は、20年以上が経った今でも語り継がれており、2025年10月末の「ジャパンモビリティショー2025」が近づく今、再びネット上では反響が集まっています。

B9スクランブラーは、オンロードからオフロードまで幅広く走りを楽しめることをテーマに掲げた2シーターのオープンモデルでした。
単なる遊び心にとどまらず、ハイブリッドシステムを採用した先進的な一面を持ち合わせていたのが大きな特徴です。
当時としては珍しい、スバル独自のシンメトリカルAWDとハイブリッドパワートレインを組み合わせた挑戦的な試みは、同社の技術的な意欲を象徴するものでした。
全長4200mm×全幅1880mm×全高1260mmというプロポーションは、低いルーフとワイドなスタンスによってオープンスポーツらしい力強さを表現。
さらにエアサスペンションを採用し、最低地上高を150mmから200mmまで自在に変化させることが可能でした。
舗装路でのスポーティな走りから、未舗装路を駆け抜ける冒険までを視野に入れた柔軟性は、今のSUV的発想にも通じるものでした。
デザインを手がけたのは、アルファロメオ出身の著名デザイナー、アンドレアス・ザパティナス氏です。
ヨーロッパ的な流麗なラインと、スバルらしい独自のフロントマスクが融合し、ひと目で忘れられない存在感を放ちました。
なかでも航空機メーカーをルーツとするスバルのアイデンティティを色濃く反映した「スプレッドウイングスグリル」は大きな話題となり、その後の「R1」「R2」、さらに“鷹目”「インプレッサ」など市販モデルにも継承されていきます。
さらに、タイヤにはランフラットタイヤを装備。コスト面では不利でありながらも、パンク時でも走行可能という選択は「どんな道でもオープンドライブを楽しむ」というコンセプトを徹底しようとする姿勢を表していました。
細部に至るまで“走り続けるための意思”が込められていたのです。
パワートレインは、最高出力140PSを発揮する2リッター水平対向4気筒エンジンと、最高出力135PSのモーターを組み合わせた「SSHEV」と呼ばれるハイブリッドシステム。
約80km/hまではモーターでの静かな走行を実現し、高速域ではエンジンに切り替わる仕組みでした。
加速性能と燃費性能を高いレベルで両立しており、当時の技術力を考えると非常に先鋭的なシステムだったといえるでしょう。
残念ながらB9スクランブラーは市販化されることはありませんでした。
しかし、その名は2005年に北米市場で登場したSUV「B9トライベッカ」に受け継がれます。
3列シートを備えた大型SUVとして展開された同モデルにも、スプレッドウイングスグリルなど、スクランブラーで提示されたデザイン言語が反映されていました。
つまりB9スクランブラーは、単なるコンセプトに終わったのではなく、後のスバル車に確かな影響を残した存在だったのです。
ネット上でもB9スクランブラーについては今なお熱い声が寄せられています。
「あのデザインは時代を超えて新しい」「ザパティナスの仕事の中でも最高傑作のひとつ」「市販されていれば絶対に欲しかった」「SUVとオープンカーを融合させる発想がすごい」「スプレッドウイングスグリルの原点として外せない存在」「技術的に当時のスバルらしい挑戦を感じる」「いま復活しても十分に支持されるはず」というように、20年以上経った今でも愛好家たちの間で熱く語られ続けているのです。
Writer: くるまのニュース編集部
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