斬新「“4WD”流麗SUV」が凄いッ! 全長4.7mボディに“メーカー初”の「400馬力パワトレ」搭載! “広い室内空間”にハイテク内装も魅力的! ジャガー「I-PACE」が担った“ブランド変革の礎”とは?
2026年9月に新世代EV「タイプ01」の登場を予定するジャガー。ブランドの完全電動化が注目されていますが、その歩みは近年始まったものではありません。コンセプトカーやフォーミュラE参戦を経て、2018年には初の量産EV「I-PACE」を投入。ジャガーの電動化の歴史とI-PACEを振り返ります。
ブランド変革を支えた技術開発の歩み
2026年9月に新世代EV「タイプ01」の登場が予定されるジャガー。ブランドの大規模なリブランディングとともに、新たな時代へ向けた準備が着々と進められています。
近年は大胆な変革ばかりが注目されていますが、ジャガーの電動化への挑戦は決して最近始まったものではありません。その流れをたどると、同社が長年にわたって培ってきた技術や経験が見えてきます。
ジャガーは2021年に発表した経営戦略「Reimagine」のなかで、ブランドの完全電動化方針を明確に打ち出しました。
従来の内燃機関中心のラインナップから脱却し、ジャガーをEV専業のラグジュアリーブランドへと転換する計画です。
その流れのなかで既存モデルは順次生産終了となり、新しいブランドアイデンティティの構築も進められました。
ロゴやデザイン哲学、販売戦略に至るまで見直しが行われ、ジャガーはこれまでとは異なる価値観を持つブランドへと生まれ変わろうとしています。
そして2026年9月には、新時代の幕開けを象徴するタイプ01の登場が予定されています。同モデルは新世代EV専用アーキテクチャを採用し、今後のジャガーの方向性を示す重要な存在となる見込みです。

しかし、このタイプ01がジャガー初の電気自動車というわけではありません。ジャガーの電動化の歴史はさらに前から始まっています。
その象徴的な存在が2010年のパリモーターショーで公開された「C-X75コンセプト」です。
ガスタービン発電機と電動モーターを組み合わせた先進的なスーパーカーとして発表され、当時としては極めて先進的な電動化技術を提示しました。
市販化計画は途中で中止となりましたが、ジャガーが電動化を真剣に見据えていたことを示す重要なモデルでした。
また、2016年にはフォーミュラEへの参戦を発表し、2016-17シーズンからシリーズに参加しています。
電気自動車による世界最高峰レースであるフォーミュラEで培われたノウハウは、バッテリー制御や回生ブレーキ、モーター効率など量産車開発にも活用されてきました。
そして2018年、ジャガー初の量産EVとして「I-PACE」が登場します。現在の電動化戦略の原点ともいえるモデルであり、後のブランド転換を語るうえで欠かせない存在です。
I-PACEはSUVの実用性とスポーツカーの走行性能を融合したクロスオーバーEVとして開発されました。
ボディサイズは全長4695mm×全幅1895mm×全高1585mm、ホイールベース2990mmです。
ロングホイールベースによって広い室内空間を確保しながら、流麗なクーペ風シルエットを実現していました。
エクステリアは従来のSUVとは一線を画すデザインが特徴です。ショートノーズと前方配置されたキャビンにより、EVならではのパッケージングを表現。
フロントグリルはジャガーらしさを残しつつ空力性能も重視されており、Cd値0.29という優れた空力特性を実現しました。
インテリアは高級感と先進性を両立した仕上がりでした。デジタルメーターやタッチスクリーンを採用しながら、必要な操作系統には物理スイッチも残されており、使い勝手にも配慮されています。EV専用設計によるフラットなフロアは後席の居住性向上にも貢献していました。
パワートレインには前後に1基ずつ配置された電動モーターを搭載し、システム最高出力400PS、最大トルク696Nmを発生します。
四輪を駆動するAWDシステムを採用し、0-100km/h加速は4.8秒を実現。当時の高性能SUVと比較しても十分に競争力のある数値でした。
バッテリー容量は90kWhで、登場当時のWLTCモード航続距離は438kmとされていました。
日常使用だけでなく長距離移動にも対応できる性能を備え、EVの実用性を大きく前進させたモデルとして評価されています。
なお、日本市場では2018年9月に受注を開始し、2019年から納車が本格化しました。その後、ジャガーのブランド電動化戦略に伴い、2024年に新車販売受付を終了しています。
価格(消費税込み)は2019年モデルで959万円から設定され、上級グレード(First Edition)では1300万円を超える仕様も用意されていました。
※ ※ ※
2026年9月に予定されるタイプ01の登場によって、ジャガーは新たな電動ブランドとして本格的なスタートを切ろうとしています。
しかし、その挑戦は突然始まったものではありません。C-X75コンセプトによる技術提案、フォーミュラE参戦による知見の蓄積、そして量産EVとして市場に送り出されたI-PACEの存在があったからこそ、現在のジャガーがあります。
ブランドの大変革が進む今だからこそ、ジャガー初の量産EVとして電動化時代の礎を築いたI-PACEの価値を改めて見直す意義は大きいでしょう。そしてその経験は、まもなく登場するタイプ01にも確実に受け継がれているはずです。
Writer: くるまのニュース編集部
【クルマをもっと身近にするWEB情報メディア】
知的好奇心を満たすクルマの気になる様々な情報を紹介。新車情報・試乗記・交通マナーやトラブル・道路事情まで魅力的なカーライフを発信していきます。クルマについて「知らなかったことを知る喜び」をくるまのニュースを通じて体験してください。





























