ボルボが新型「コンパクトSUV」初公開! 地上高アップ×全長4.2m級で「めちゃ“扱いやすい”サイズ」! ワイルド感も増した新型「EX30クロスカントリー」触れてみた印象は?
性能アップでむしろ快適に!? 新型「EX30クロスカントリー」の走りを堪能!
デビューしたばかりの新型EX30クロスカントリーで、さっそく市街地を走り出します。
軽やかかつなめらかに加速していくのは従来のEX30と同様ですが、全輪駆動モデルの特徴のひとつとしては、0-100km/h加速がとっても速いことが挙げられます。

EX30 後輪駆動モデルの0-100km/h加速が5.3秒~5.7秒なのに対し、ツインモーター・AWDモデルは3.5秒~3.7秒の俊足さでレスポンスの良さを感じます。
でもスポーティというよりは、しっかりとした接地感の中にもどこか路面への当たりに食いつきのよさが加わり、腰下の動きにもゆとりが生まれているような印象。
新型EX30クロスカントリーには専用サスペンションが採用されているほか、装着する専用19インチタイヤの扁平率が変わっていることもひとつの要因かもしれません。
具体的には、前後スプリングとリアのアンチロールバーが柔らかくなり、ダンパーは前後ともクロスカントリー特有の乗り味を引き出すようにチューニング。
通常は後輪で駆動し、必要に応じて全輪駆動となることもあって、どんな路面でも挙動が大きく乱れない安心感があると感じました。
少しだけ高まったと感じるアイポイントは見晴らしがよく、全幅が拡大しても運転しやすさは健在。
ステアリングトルクの立ち上がりやセルフセンタリングなどが最適化されたというステアリングフィールに神経質なところがないことも、効いているようです。
また、ワンペダル風ドライブの回生は、ディスプレイから「LOW」「HIGH」「OFF」が選択でき、市街地ではLOWでも十分な最大0.1G程度の減速度を発生。完全停止まで可能なので、信号の多い道でペダルの踏みかえが少なくなるのはありがたいところです。
HIGHになると最大0.3G程度になり、キビキビとメリハリの効いた走りは首都高のようにカーブが連続するようなシーンで気持ちよく走れました。
加えてドライブモードが「標準」「パフォーマンス」「レンジ」と選択でき、レンジはエアコンもEcoモードになって航続距離を最大化するためのモードですが、ノロノロ渋滞などを走る際には加速が少し抑えられてちょうどいい印象。
パフォーマンスはアクセル操作に対するレスポンスが俊敏になり、パワフルな加速フィールが手に入るので、ワインディングや高速道路の追い越し、合流などでも威力を発揮できそうです。
今回はオフロードや雪道は走っていませんが、芝生や雑草が生えた土の上を低速で進むような場面でも走りやすさを実感。
後席でも試乗したところ、身体が不快になるような揺れがほとんどなく、突き上げなどがよく抑えられていて乗り心地の良さに感心しました。曇天のなかでの試乗でしたが、ガラスルーフの開放感も快適さをアップしてくれた印象です。
最後に充電性能ですが、普通充電は9kWまで、急速充電は150kWまで対応しており、今後増える予定の高性能充電器に対応しているのは魅力的。
ボルボがこだわり続けている安全装備もさらに先進機能が充実して、あらゆるミスや危険から遠ざけてくれたり、ロングドライブをサポートしてくれたりと、大きな安心感が手に入ります。

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日本の道路事情にピッタリなEX30のサイズ感と、持続可能な社会の実現に向けて新たな思想と手法を取り入れている新感覚のデザインや使い勝手はそのままに、よりアクティブで自由な体験を予感させる新型EX30クロスカントリー。
オプションで18インチのオールテレインタイヤを選ぶこともでき、都市部と自然を往き来するライフスタイルにハマりそうな1台です。










































































