ボルボが新型「コンパクトSUV」初公開! 地上高アップ×全長4.2m級で「めちゃ“扱いやすい”サイズ」! ワイルド感も増した新型「EX30クロスカントリー」触れてみた印象は?

ワイルドさとともにオシャレ度も大幅アップした内外装

 さて、そんな新型EX30クロスカントリーのフロントマスクに近づいてよく見れば、何やら模様が刻まれていることがわかります。

 これは、“スウェーデンの富士山”的な存在だという「ケプネカイセ山」の稜線からインスパイアされた模様です。

トポグラフィーパターンが描かれた専用フロントシールドには「スウェーデンの富士山」が!?
トポグラフィーパターンが描かれた専用フロントシールドには「スウェーデンの富士山」が!?

 実はインテリアでも、センターコンソールボックスを引き出すとスウェーデンにちなんだ模様が刻印されていたり、オーナーがちょっと嬉しくなるような遊び心が散りばめられています。

 しかもこれは単なる模様ではなく、部品の強度を高める目的もあるというからさすが。

 ボルボはこのEX30シリーズから、リサイクル素材の使用率を大幅に高めたり、生産廃棄物を削減するために部品点数を減らすなど、設計段階からクルマづくりを見直し、2040年までに完全な循環型ビジネスの構築を目指すという宣言に向けての挑戦を続けているのです。

 そんな新型EX30クロスカントリーのボディサイズは、全長4235mm×全幅1850mm×全高1565mm、ホイールベース2650mm。

 全幅が1835mmから1850mmに拡大し、全高が1550mmから1565mmに高まっていますが、全長やホイールベースは同じです。

 運転席に座ってみても、見えるインパネの景色は大きくは変わりませんが、インテリア素材が4つに増え、新型EX30クロスカントリーでは「Pine(パイン)」と題されたカーキ色がベースとなりイメージを新たにしています。

 スカンジナビアの森の常緑樹の松やモミの葉からインスピレーションを得た色彩で、もちろん自然由来の素材とリサイクル材、バイオ素材のコンビネーションでできています。

 シックでモダンな雰囲気は、都市部でもアウトドアシーンでも似合うと感じました。

 また、2026年モデルから前席のクッションを変更し、座り心地を改善。ほどよくフィットするサイド形状に加え、座面がしっかりと膝裏近くまで支えてくれるようになり、さらにリラックス感と安心感がアップしています。

 そして新型EX30クロスカントリーには「パノラマ・ガラスルーフ」が標準装備されているので、頭上の開放感もたっぷり。

 独特な形状のステアリングは、上部は視界を広く確保するため、下部は取り回しをよくするためにスクエアとなっており、手を添えると新鮮な感覚です。

すべての標示がセンターディスプレイに集約された新型「EX30クロスカントリー」
すべての標示がセンターディスプレイに集約された新型「EX30クロスカントリー」

 多くの機能が12.3インチのセンターディスプレイに集約されたため、物理スイッチは最小限。ボルボは早くからGoogleインフォテイメント(Googleビルドイン)の搭載を進めており、なかでも2026年モデルのEX30全車はアップデートされた最新世代となっています。

 スマートフォンでできることは、ほぼ車内でもスマホを使わずにできるようになるので、いつも通りの環境が得られるのはユーザーにとっても快適。

 ディスプレイの下部には、停車中と走行中で必要なアイコンが入れ替わって表示されたり、よく使うアイコンを常設しておくことも可能となっています。

 自然な発話にも対応してるので、「OKグーグル」と声をかければ、目線を外すことなく空調やナビ、オーディオなどが操作できるのも便利です。

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