品川~中野の直結道路「環6.5」全通へ前進! 大渋滞の「環七&山手通り」の“ど真ん中”を通る「スゴい道路」の全貌とは 北沢の“ごちゃごちゃ路地”をスルーする工事が進行

山手通り(環6)と環状7号線(環7)の間を通る都市計画道路「補助第26号線」(通称:環6.5)のうち、東北沢工区がかなり完成に近づいています。現在工事の進捗はどのようになっているのでしょうか。

2026年度末に大通り化予定!

 東京23区内の主要環状道路である「環状6号線(都道317号線・山手通り)」と「環状7号線(都道318号線・環七通り)」のちょうど中間を縦断する形で、都市計画道路「補助第26号線」(通称:環6.5)の整備が進んでいます。

 この道路は都心の混雑緩和と移動効率の向上を目的に、南北方向の新たな幹線として注目を集めています。

拡幅工事が進む東北沢工区(編集部撮影)。
拡幅工事が進む東北沢工区(編集部撮影)。

 この道路は、通称「鮫洲大山線」とも呼ばれ、鮫洲を起点に大井町、武蔵小山、目黒本町、三宿、笹塚、中野、東長崎、大山といったエリアを通過し、最終的に板橋区役所前で国道17号(中山道)に接続します。都道では420号線となっています。

 全長はおよそ22kmにも及び、そのルートから「環6.5」と表現されることもあります。

 現在、多くの区間で部分開通が進んでおり、大井町〜武蔵小山、駒沢通り〜国道246号、井の頭通り〜青梅街道、東長崎〜川越街道など、断片的ながらも着実に整備が進行中です。

 なかでも、完成に向けて作業が進んでいるのが世田谷区内の「東北沢工区」。井の頭通りから三角橋交差点までの区間です。

 このエリアでは、小田急線・東北沢駅付近を含む約550mの区間で、これまで狭隘だった生活道路を拡幅し、両側に歩道を備えた幅員20mの道路に再整備しています。

 もともとこのエリアの道路は非常に狭く、歩行者空間もほとんどない状況でした。

 縦軸はパンク状態の環7か山手通りまでわざわざ出向くか、唯一ある茶沢通りに頼りっきりな状況で、下北沢周辺の路地をクネクネと通過するほかなく、かなりの時間的なロスを強いられています。

 現在、縁石や自転車・歩行者道の設置がおおむね完了し、車道の舗装も一部完了。

 順次車線を切り替えながら、施工の最終段階に入っています。昨年末の時点では土工が目立っていた現場も、今や完成形に近づきつつあります。

 この東北沢工区は、都市整備事業として2026年3月末までの期間で進められています。

 また、南側の三宿〜淡島通り間(約480m)は、すでに2022年10月に延伸開通しており、残る未整備区間は「代沢工区」のみとなりました。

 この代沢工区(約975m)は、東北沢から淡島通りを結び、東大の西側をかすめながら池ノ上駅付近で京王井の頭線をくぐるルートとなっています。

 なお、この区間については2019年に事業認可され、2022年度末時点で用地取得率は約23%。現地では解体された建物跡がいくつか確認できる程度で、本格的な工事着手にはもう少し時間がかかりそうです。

 とはいえ、この代沢工区が完成すれば、ひとまず目黒区から中野区までが一本の幹線道路で直接つながることとなり、都内の交通ネットワークに大きな変化をもたらすことが期待されています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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