全長4.9m級で「249万円」!? 日産の“巨大セダン”が価格破壊すぎる! 「青春」の名がついた「N7」の特別仕様車が中国で登場!
東風日産」は2026年2月24日、N7の特別仕様車「N7 青春版」を発売しました。新たに登場したこの仕様では基本的に今までのN7と大きく設計は変わらないものの、装備面でいくつかの刷新が行われています。
日産中国向けBEV「N7」、249.9万円からの特別仕様車が登場
日産が中国で販売しているBEV「N7」に新モデルが登場しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
日産 N7は2025年4月に発売されたBEVで、現在は中国のみで販売されています。
開発は以前から製造と販売において合弁を組んでいた「東風汽車」と進められましたが、N7自体は既存車種をベースにしているのではなく、シャシやボディは日産が独自で開発したとしています。
サイズは全長4930mm×全幅1895mm×全高1484-1487mm、ホイールベース2915mmと、日産の海外専売セダンの「アルティマ」よりも少し大きいボディです。
流行りのクーペ風スタイリングを取り入れた伸びやかなシルエットが特徴的で、ダックテール風に処理されたリアがスポーティな雰囲気を演出します。
フロントは水平基調のデイライトを上部に配置し、その下にヘッドライトと、710個のLEDセグメントで文字や模様を表示するディスプレイ配置しています。
バッテリー容量58kWh・モーター出力214hpの「510」、そして73kWh・268hpの「625」の2モデルを基本とし、装備の違いで「Air(510のみ)」や「Pro」、「Max」といったグレードを用意する計5モデルで展開。なお、駆動方式は全モデル共通でFWDのみとなります。
2025年4月に予約が開始された際、予約件数は開始数時間で1万件超、2025年6月上旬には累計で2万件を突破するほどの人気を見せました。
発売以降は平均で6000台前後を販売、2025年8月には1万台を突破するなど注目はうなぎ上りでしたが、一方で11月以降は減少傾向にあり、最新の2026年1月ではわずか978台にまで下落しました。
これには11月に発売された「PHEV版N7」と称される「N6」への人気も大きいとされ、日産のラインナップ内における共食いが発生している状況です。

そんな中、現地での製造・販売を担当する合弁会社「東風日産」は2026年2月24日、N7の特別仕様車「N7 青春版」を発売しました。
新たに登場したこの仕様では基本的に今までのN7と大きく設計は変わらないものの、装備面でいくつかの刷新が行われています。
15.6インチセンターディスプレイの機能性に直結する車載チップはこれまで上位グレードのみクアルコム製Snapdragon 8295Pを搭載していましたが、今回の刷新で全グレード標準搭載となりました。
中国では車載のエンターテイメント機能も消費者が重視している要素のひとつで、ソフトウェアの応答性が肝心となります。
発表では他にも、従来から搭載している機能として中国の自動運転ベンチャー「Momenta」と共同開発したレベル2+の高度な運転支援機能や、ほぼフルフラット状態に変形できる「ゼログラビティシート」、そして専門機関と開発した「車酔い防止機能」などをアピールしました。
特に中国では新興メーカー車種を中心に足回りの未熟さからくる不快感がたびたび指摘されており、日本車らしく快適な乗り心地にこだわることでプレゼンスの発揮を狙う形です。
N7 青春版は期間限定で、従来モデルから1万元(約22.7万円)安くなった10.99-13.99万元(約249.9-318.1万円)で発売されています。
先述の高度な運転支援機能を搭載し、一回の充電で500km前後走れるモデルでも12.99万元(約295.4万円)から買えるということで、そのコストパフォーマンスがN7人気の要因のひとつと言えます。
日産は今回のN7 青春版の投入によって下落傾向な販売状況を改善させる狙いがあると見られます。
日産はN7以外にもN6を販売中で、こちらは発売後約1か月間で7387台を販売しました。
N7よりも安い9.99-12.99万元(約227.2-295.4万円)というメーカー希望価格は、同クラスのPHEVセダンであるBYDの「秦L」などと同じ価格帯になります。
他にも、2026年春にはNシリーズ第3弾の「NX8」を発売する予定で、シリーズ初のSUVとなります。
パワートレインは純電動のBEVに加え、1.5L直列4気筒ターボエンジンを発電用に搭載するEREV(レンジエクステンダー付きEV)の2種類を用意することが判明しており、中国におけるEVラインナップの拡充がますます進んでいく形です。
Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト
下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。












































