全長5.1mの「“3人乗り”スポーツカー」が魅力的! 斬新“ツルツル”顔&“長すぎテール”採用! 4リッター「V8」搭載で“1000馬力超え”の 「マクラーレン スピードテール」とは
英国のマクラーレンが誇る究極のラインナップ「アルティメットシリーズ」に君臨する最高峰モデル「スピードテール」。1990年代に登場した「マクラーレンF1」から受け継いだ3人乗りレイアウトと、驚異的なハイブリッドシステムを搭載した、まさに走る芸術品とも言えるスーパーカーを振り返ります。
圧倒的な空力とパフォーマンス
マクラーレン・オートモーティブが誇る最高峰のラインナップ「アルティメットシリーズ」。その中でも一際異彩を放ち、ブランド史上最も速く、最も先進的で、そして最も豪奢なモデルとして誕生したのが「マクラーレン スピードテール(McLaren Speedtail)」です。
2018年秋に世界初公開され、2020年よりデリバリーを開始。同年には日本でもお披露目され、クルマ好きから熱視線を集めました。
スピードテールの最大の特徴は、なんといっても3人乗りという特異なシートレイアウトにあります。運転席をキャビンのセンターに配置し、その斜め後方左右にパッセンジャーシートを設けるというこの構造は、1992年に誕生し自動車史に燦然と輝く「マクラーレンF1」のレイアウトを現代に蘇らせたものです。
ドライバーを車体の中心に置くことで、まるでフォーミュラカーのような完璧なドライビングポジションと視界を実現しており、マクラーレンの「ドライバーファースト」の哲学が極限まで体現されています。
また、スピードテールはハイパーGT(グランドツアラーと銘打たれており、ただサーキットで速いだけでなく、長距離を優雅に移動するための快適性も追求されています。

そのスタイリングは、空気抵抗を極限まで減らすために生み出された美しく伸びやかなティアドロップ(水滴)型を採用。全長5137mmという流麗なロングテール・ボディを持ち、フロントホイールには乱気流を抑えるための固定式カーボンファイバー製エアロカバーが装着されています。
さらに、リアのダウンフォースを調整するパーツには、ボディパネルそのものがシームレスに曲がる「フレキシブル・カーボンファイバー・エルロン」というSF映画のような革新的技術が採用されました。パネルの継ぎ目が発生しないため、空気抵抗を最小限に抑えながら車体を安定させることが可能です。
その美しいボディに隠された心臓部には、4リッターV型8気筒ツインターボエンジンに強力な電動モーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインが搭載されています。
システム最高出力は驚異の1070馬力・最大トルクは1150Nmを発揮。この強大なパワーと、車両重量わずか1430kgという超軽量なカーボンファイバー製ボディの恩恵により、0-300km/hは12.8秒で到達します。
さらに、最高速に挑むための専用モード「ベロシティ・モード」を起動すると、デジタルカメラ式のドアミラーがドア内部に格納され、アクティブシャシコントロールによって車高が35mmダウン。この状態での最高時速は、かつてマクラーレンF1が打ち立てた記録を破る、ブランド史上最速の403km/hをマークしました。
生産台数は、マクラーレンF1へのオマージュとして、世界限定わずか106台のみ。価格は約175万ポンド(当時のレートで約2億5000万円以上)と超弩級で、発表時には限られたVIP顧客によって全枠が完売していました。
ちなみに現在、このスピードテールが海外オークション市場に姿を現すと、約200万ドル〜250万ドル(2026年2月26日時点のレートで約3億1000万円〜3億9000万円)で落札されるケースが多く見られます。
現在の円安事情を踏まえると、数億円単位でプレミアが跳ね上がる他の限定ハイパーカーに比べ、意外にも当時の価格帯に近い水準で落ち着いているのが興味深いポイントです。
Writer: くるまのニュース編集部
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