「覆面パトカー」どう見分ける? あやしい「クラウン」だけではない!? 「青い男2人組」と「走り方」を要チェック! 神出鬼没な“隠れパト”見分ける方法とは
高速道路などで、いつの間にか後ろにいる「怪しいセダン」。もしかしたらそれは覆面パトカーかもしれません。気になる「覆面パトカー」の見分け方について紹介します。
気付いたら「赤色灯“くるくる”」!?
街を走る警察車両のうち、白と黒の2色で塗られた「パトカー(パトロールカー)」はすぐに見分けがつきます。
一方で「覆面パトカー」といわれる警察車両は、赤色灯を光らせて緊急走行をしない限りはまず気付けないでしょう。
果たして、通常走行時に見分けることはできないのでしょうか。
![神出鬼没! こんなところに「覆面パトカー」!?[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/10/20241004_TOYOTA_CROWN_PATROL_Car_000.jpg?v=1728014628)
覆面パトカーとひとくくりにしても、その運用目的は大きく3つに分類されます。
私たちが最も遭遇する可能性が高いのは、交通機動隊や高速隊が使用する「交通取締用車両」です。
高速道路などで速度違反などを取り締まることが主な任務で、高い走行性能を備えた大型セダンが中心に採用されています。
次に、刑事が張り込みや尾行に使用する「捜査用車両」があります。
こちらは目立たないことが最優先とされており、トヨタ「アリオン」や日産「セレナ」など、ごく一般的な乗用車やミニバン、あるいはSUVなどさまざまな車種が用いられます。
さらに、皇室や国内外の要人を警護するため、警視庁警護課(SP)などが運用する「警護用車両」も存在します。
黒塗りの高級セダンが主流で、車列を組んで走行するため、覆面でありながら目立つ存在といえるでしょう。
ではこれらの覆面パトカーを、私たちはどのように見分ければよいのでしょうか。
いくつかの識別ポイントがあります。
まず、交通取締用の覆面パトカーとして圧倒的多数を占めるのが、トヨタ「クラウン」です。
これは警察庁の調達仕様に応じて、トヨタが専用のベース車を供給しているためで、年次によって「ロイヤル」や「アスリート」などをベースにしたパトロールカー専用グレードが採用されてきました(現在の主流は、15代目「クラウン RS」)。
ボディカラーは白やシルバー、紺などが多く、高速道路やバイパス道などの混合交通にスッと溶け込む「地味ぃな」佇まいとなっています。
そのほかにも、トヨタ「マークX」や日産「スカイライン」、スバル「レガシィB4」といった高性能セダンが多く用いられています。
さらに、埼玉県警が配備する“WRブルー”のスバル「WRX S4」や、警視庁による「マークX+Mスーパーチャージャー」など、各都道府県が独自に採用した“ご当地覆面”も登場しています。
外観で注目すべきポイントのひとつがルーフ形状です。
交通取締用車両には、格納された赤色灯がルーフから反転して出てくる「反転式警光灯」が装備されており、その収納部の四角い切れ込みが確認できることがあります。
なお捜査用車両では、赤色灯を手動で取り付けるための「脱落防止ピン」を固定する、小さなビス(通称“ポッチ”)がルーフに残されているケースもあります。
さらに、後部座席やリアウィンドウが、車内の電光掲示板や人影を隠すため、非常に濃いスモークフィルムで覆われていることも少なくありません。
このほか、アンテナもかつては識別の重要な手がかりとされ、現在でも「ユーロアンテナ」と呼ばれる外観のものが主流ですが、アンテナの基部からケーブルが露出して車内に引き込まれている場合は、警察無線の後付けアンテナである可能性が非常に高いとされます。
そのほかにも細かな識別ポイントは存在します。
警察車両はベースグレードが多く、「Royal Saloon」などのグレードエンブレムが外されている場合があります(しかし、あえて後付けしているケースもあるというから、奥が深い世界です)。
また上級セダンであるにもかかわらず、スチールホイールにホイールキャップを装着しているなど、意外に簡素な外観もかつての特徴のひとつでしたが、近年のモデルでは最初からアルミホイールが標準装着されています。
業務用車両であるため、芳香剤やお守りといった私物が一切なく、車内が常に清掃されていることも、一般車との違いとして挙げられますが、前述の通り後席は濃い目のスモークガラスとなっていることが多く、外から瞬時に判別するのはなかなか難しいでしょう。
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