なぜ「高齢者の“暴走”事故」発生する!? 「年齢に上限必要」「新たな試験導入を」の声も! 発生しやすい「傾向」と未然に防ぐ「対策」とは? 元警察官が解説
警察庁の統計によると75歳以上の高齢運転者による死亡事故は近年増加傾向にあり、免許保有者あたりでは75歳未満の運転者の約2倍も発生するなど、事故防止対策は急務といえます。高齢者ドライバーが特に注意すべき点について、元警察官が解説します。
75歳以上の高齢運転者による死亡事故で多い要因「操作不適」とは
最近、高齢者の運転するクルマが暴走して大きな事故に発展する事例が相次いでいます。
では高齢者の運転で特に注意すべきなのは、一体どのような点なのでしょうか。
![[画像は本文中の事故とは無関係です/イメージPhoto:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/06/20250623_Accident_Trouble_Traffic_pixta_65748643_M.jpg?v=1750645074)
2025年6月17日の午前11時頃、長野県長野市のスーパーの駐車場において、91歳の男性が運転するクルマが店舗の壁に衝突し、助手席に乗っていた84歳の妻が死亡しました。
警察は、男性がスーパーの駐車場から出ようとした際にブレーキとアクセルを踏み間違えた可能性があるとして事故の詳しい状況を調べています。
また同日午後5時頃には、山口県山口市にある商業施設の駐車場で80代の男性が運転するクルマが車止めを乗り越えて買い物客2人をはねる事故も発生しました。
この事故で20代の女性と30代の男性がクルマと店舗の間に挟まれるなどしてケガをし、病院に搬送されており、こちらも運転手がブレーキとアクセルを踏み間違えたものとみられます。
このように最近は高齢運転者による重大事故が相次いでおり、大きな議論を呼んでいます。
警察庁の統計によると、75歳以上の高齢運転者による死亡事故は近年増加傾向にあり、免許保有者あたりでは75歳未満の運転者による事故の約2倍も発生しています。
高齢運転者の事故防止対策は急務といえますが、特に注意すべきなのは、一体どのような点なのでしょうか。
まず上記のブレーキとアクセルの踏み間違い事故のように、高齢運転者に多い運転ミスの一つがクルマの「操作不適」です。
警察庁によると2023年中、75歳以上の高齢運転者による死亡事故の人的要因として、クルマの操作不適は全体の27.6%と最も高く、中でもハンドルの操作不適とブレーキ・アクセルの踏み間違いが多い状況にあります。
個人差はあるものの、一般的に高齢運転者は瞬間的な判断能力や反応速度などが低下する傾向にあり、とっさのハンドル操作やブレーキ操作を誤ってしまうケースが少なくないといえるでしょう。
とりわけ交差点に進入・右左折をするとき、駐車場から出ようとするときなどは事故が発生しやすいことから、慌てず落ち着いた運転が求められます。
テレビで取り上げるから、あたかも高齢者の自己ばかり増えてるような印象操作だね。抑々事故件数に対し、高齢者が占める比率は?また高齢者の数も多いから、高齢者に対する事故比率は?ここを書かないと。
高齢者の事故は逆走か、駐車場での操作間違いがほとんど。高齢者は一律免許返納は遇の骨頂の意見だ。
それを元に対策について述べます。まず高速道路走行については、制限が必要。ソフト面の対策として、80歳以上については禁止とする(ETC発行は不可)ハード面については、逆走しやすい箇所については、ゲ-トバ-を設置(反対方向から進入車に対しゲートが上がらないようにする等。
そして免許更新時に、試験を導入。運動機能、判断能力、そして認知有無を試験に取り入れるより厳しくする。