日産が「新型“流麗”SUV」初公開! 8年ぶり全面刷新で「めちゃ広ッ」空間×超“静音”設計がスゴい! “熱”も制御する「新型リーフ」正式発表前に動画でお披露目
日産は、2025年6月下旬に正式発表予定の新型「リーフ」の開発について紹介する動画の第2弾として、サスペンションや取り回し性能、改善した熱をマネージメントする機能、そしてより静かで洗練されたキャビンについての詳細を6月9日に公開しました。
新型「リーフ」が「熱マネージメント」機能を新採用
日産は2025年6月9日、まもなく正式発表予定の新型「リーフ」について、開発した商品企画、デザイン、開発チームのメンバーを特集した3部構成の短編動画シリーズ第2弾を公開しました。

リーフは、世界初の量産型BEV(バッテリーEV:電気自動車)として2010年に発売されました。まもなく登場する新型で3代目となります。
初代・2代目リーフは、現在までにグローバルで70万台を販売し、その推定累計走行距離は約280億キロに及びます。
8年ぶりのフルモデルチェンジを遂げる新型リーフの開発陣は開発を進めるうえで、15年にわたって蓄積したさまざまな知見を重要視したといいます。
動画の第1弾では、空力を重視して設計された新型リーフが、空気抵抗係数0.26(米国・日本)、0.25(欧州)を実現した点や、サンシェードが不要で、全高を落としながら十分なヘッドルームも確保できる「調光パノラミックガラスルーフ」の採用などについて紹介しました。
今回公開された動画の第2弾では、新型リーフのサスペンションや取り回し性能、熱をマネージメントする機能の改善、そしてより静かで洗練されたキャビンについての詳細を紹介しています。
日産 グローバル商品企画部門の責任者 リチャード・カンドラー氏は、次のように説明します。
「新型リーフは、優れた応答性と、スムーズさを洗練させ、より自信に満ちた走りを提供します。
同車は、こうした性能を最大限に引き出せるように開発されました」
新型リーフは、新型の電動パワートレイン「3-in-1」を初めて採用します。
従来3つに分割されていた主要なコンポーネントをパッケージ化することで、現行の2代目リーフより10%小型化。最大出力は160kW・最大トルクは355Nmを発生させます(現行型・通常モデルは110kW・320Nm)。
そして新型リーフは、遮音性にも優れているといいます。
新型パワートレインやサスペンションの改良、遮音性能の改善により、より静かで洗練されたキャビンを実現させ、日常の走行を想定した速度(時速50キロ程度)では、現行モデルよりも静粛性を最大2デシベル向上させました。
さらにパワートレインの小型化に伴い、空調ユニット(HVAC)を室内ではなくフロントボンネット内のモータールーム内に配置することで室内空間を向上させています。
これにより、空間効率をつきつめた圧倒的な開放感をもたらすキャビンを実現したといいます。
新型リーフはプラットフォームを刷新し、最新EV「アリア」同様のEV専用「CMF-EVプラットフォーム」に変更しています。
リアサスペンションは従来のトーションビーム式に代わり、マルチリンクサスペンションを採用して車体の横剛性を66%向上させ、CMF-EVプラットフォームや高剛性ボディ構造とともに、俊敏性と乗り心地も大幅に改善されました。
また新型リーフでは大径19インチホイールを採用しますが、ラックアシストタイプの電動パワーステアリングシステムの改良により、最小回転半径を0.1メートル改善し、5.3mをマークします。
※ ※ ※
日産テクニカルセンターで開発を主導したチーフ・ビークル・エンジニアの磯部 博樹氏は次のように話します。
「開発チームの最優先事項は、熱をマネージすることによる効率化とエネルギーの無駄をなくすことでした。
例えば、車載充電器(OBC)が充電中に発した熱を、捨てるのではなくバッテリーを温めるために利用するなどしています。
これを実現するために、新しい水冷式のバッテリー温調システムを採用しました。車載充電器が発生する熱を回収して、バッテリーを温めるように使うなどし、特に寒冷地での充電性能・回生性能を向上させます。
この熱マネージメントシステムにより、バッテリー性能の効率化を突き詰め、エネルギーを節約することで航続距離の延長を可能にします」
日産では新型リーフが、新型のパワートレイン、高度な熱マネージメントシステム、進化したプラットフォーム、改良されたリアサスペンションが一体となり、より洗練された自信に満ちた走りを実現していると主張しています。
なお新型リーフは、2025年6月後半に正式発表される予定です。それまでに今後、第3弾の動画が公開されます。
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