スバル「“新”スポーツセダン」登場! 300馬力の「“高性能”水平対向ターボ」&シリーズ初“2ペダル”搭載!? 斬新“イエローボディ”も爆誕の「S210」のスゴさとは
スバルは2025年5月22日、スポーツセダンのコンプリートカー「WRX S210」の抽選エントリーを開始しました。話題集まるスポーツカーですが、一体どんなモデルに仕上がっているのでしょうか。
スバルWRX「本格仕様」のスゴさとは
2025年5月22日、スバルのスポーツセダンコンプリートカー「WRX S210」がいよいよ、抽選エントリー開始となりました。
話題集まるスポーツカーですが、一体どんなモデルに仕上がっているのでしょうか。

WRX S210は、2025年1月に開催されたカスタムカーショー「東京オートサロン2025」においてプロトタイプが発表されました。
これは同社のモータースポーツ統括会社である「スバルテクニカインターナショナル(STI)」が手掛けるコンプリートカーです。
これまでSTIが手掛けたコンプリートカーはさまざまなものが存在しますが、S210のように“S”が付けられたものは同社のコンプリートカーの中でも最高峰のモデルに付けられるものです。
これらの「Sシリーズ」は内外装の仕立てに留まらず、シャシやボディ、エンジンやトランスミッションなど、クルマの動力性能にまつわる部分にまで抜かりなく手が加えられた特別な仕様となっています。
今回のS210は、スバルのAWDスポーツセダンとしてラインナップされている「WRX S4」の「STI Sport R EXグレード」がベースとなっており、さまざまな部分に手が加えられています。
パワートレインは水平対向4気筒「FA24型」直噴ターボエンジンをベースに、吸気系統ではエアクリーナー、吸気ダクト、ターボ前ダクトを新開発。
排気系統には、新開発の大口径テールパイプを備えた低背圧パフォーマンスマフラーと、砲弾型チャンバーを備えたエキゾーストパイプを採用することで、吸排気抵抗を低減。
さらに、ECUを専用チューニングすることで、最高出力はベース車比で20PSアップとなる300PSを発揮しています。
トランスミッションには、従来MTのみのラインナップだった「Sシリーズ」としては初となるCVT「スバル パフォーマンス トランスミッション」を採用。
変速特性をエンジン出力特性に合わせてチューニングすることで、素早い変速レスポンスと高い操縦性をもった駆動力特性を実現。
足回りには、ミシュラン「パイロットスポーツ4S」の255/35R19サイズタイヤを備えるほか、ステアリング操舵時の車両応答性を高めるため、前後で異なる形状としています。
さらにタイヤの接地面積を最適化したSTI製フレキシブルパフォーマンスホイール、専用チューニングの電子制御ダンパーとコイルスプリング、新開発のリヤスタビライザーブッシュを採用。
またブレーキには、ブレンボ製フロント18インチベンチレーテッドディスクブレーキと、専用チューニングの電動ブースターを採用することで、コントロール性に優れたブレーキシステムを実現しました。
エクステリアは、空気の流れを整える新開発のスポーツサイドガーニッシュや、STIドライカーボンリヤスポイラーをはじめとするエアロパーツを装着し、高い高速安定性とハンドリング性能を実現。
インテリアには、新開発のレカロ製カーボンバックレストフロントシートを採用し、高いホールド性と快適な座り心地を提供。
全体はブラック基調で運転に集中できる空間とするとともに、レッドカラーのプリテンショナー&フォースリミッター付フロント3点式ELRシートベルトや各所インテリアパーツのステッチを加えることで特別感のあるものとしているのも特徴です。
ボディカラーには、ベース車には設定されていない「サンライズイエロー」が総限定台数500台のうち50台限定で用意されているのもポイントで、もし当選すればかなり注目を集めることは間違いないでしょう。
そんなS210ですが、5月22日から6月29日までの期間で抽選エントリーをすることができ、幸運にも当選したユーザーのみが商談に入れるというもの。
価格は900万円に近い800万円台と言われており、気軽に購入できる価格ではありませんが、その価値は十分あると言える1台に仕上がっています。
Writer: 小鮒康一
1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。