トヨタ新「ミッドシップGRヤリス」が7月デビュー! 新開発エンジンに注目!? 現在の「水素エンジン&未来の燃料」進捗は? スーパー耐久の場で鍛える取り組み
2025年5月30日~6月1日に開催された「スーパー耐久 富士24時間レース」で、現在取り組んでいる液体水素を燃料とした「GRカローラ」と、低炭素ガソリンを使った「GR86」の進捗を報告。同時に7月26日~27日にオートポリスで開催される「スーパー耐久」に「GRヤリス」をベースにしたミッドシップモデル「GRヤリスMコンセプト」をデビューさせることを改めて明らかにしました。
「水素エンジン&未来の燃料」現状は? 気になるミッドシップマシンは7月デビュー
TOYOTA GAZOO Racingは、2025年5月30日~6月1日に開催された「スーパー耐久 富士24時間レース」で、現在取り組んでいる液体水素を燃料とした「GRカローラ」と、低炭素ガソリンを使った「GR86」の進捗を報告。
同時に7月26日~27日にオートポリスで開催される「スーパー耐久」に「GRヤリス」をベースにしたミッドシップモデル「GRヤリスMコンセプト」をデビューさせることを改めて明らかにしました。

富士24時間レース期間中に開催された会見では、水素エンジンGRカローラと、低炭素ガソリン(E20燃料)を搭載したGR86の技術開発状況を24時間レースでの状況を交えて語られました。
昨年まで多くのトラブルに悩まされていた水素エンジンGRーラですが、今回の富士24時間レースでは安定した走りを見せました。
担当する伊東氏は「ようやくレースができるクルマになった」と述べ、手応えを語りました。
技術面では、給水素システムは正常に機能し、一度の給水素での走行距離も31周を記録しました。
また、燃費向上のために新たに採用したストイキ/リーンの切り替え技術も機能し「ドライバーが何か違和感を感じることはなかった」ようです。
また今回から低炭素ガソリン(E20/エタノール20%混合)を使用していますが、昨年の合成燃料100%とは異なるアプローチで開発を進めています。
担当する武井氏は「エタノールを入れた時の気圧特性や蒸発特性」を研究し、「技術の知見を深めている」と説明しました。
カーボンニュートラル燃料の開発について、武井氏は「レースを目標とすることで短期で開発を促進させる」メリットを強調。
GRプレジデントの高橋氏も「クルマを乗り換えるお客様だけでなく、今使っているクルマでもできることがある」として、既存車両の炭素排出量削減にも貢献できる技術とし、改めて重要性を語りました。

また次回のスーパー耐久参戦は、7月26日~27日にオートポリス戦となり、ここでミッドシップレイアウトの「GRヤリスMコンセプト」がデビューする予定です。
GRヤリスMコンセプトは、トヨタが新規で開発を進めて言う2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載し、ミッドシップレイアウトを採用していることが特徴です。
前出の高橋プレジデントは「内燃機関最高! モータースポーツ最高!という空気感も出したい」と意欲を示しました。
また武井氏によると、新エンジン開発では「いろんなアイテムを入れてしまうと実力が分からなくなる」として、当初はE20などの低炭素ガソリンなどではなく、まずは通常のガソリンで性能を検証する方針とのことです。
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