車のエアコン「効かない」!? 急場しのぎの「ガス補充」効果ない場合も? 夏前に冷えない“冷房”復活させる方法とは
これからの季節に欠かせない「カーエアコン(クーラー)」。でも「最近、効きが悪い気がする」と感じた場合、復活させるにはどうしたら良いのでしょうか。
古いクルマでないのに効きが悪い場合は「トラブルの可能性」大!?
気温が急激に上がり、暑くなるこの季節。涼しい風を得ようとカーエアコンを入れたのに「ぬるい空気しか出てこない」という経験はありませんか。
効きの悪い冷房(クーラー)を復活させる方法はあるのでしょうか。
![真夏にエアコンが効かない!? そんな緊急事態になる前に![イメージ画像:AdobeStock]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/05/20250520_Accident_Trouble_AdobeStock_1287415242.jpg?v=1747730907)
A/Cスイッチがオンになっているのに、エアコンの温度設定を低くしても「冷風が出てこない」もしくは「冷風が弱い(ぬるい)」と感じる場合、カーエアコンの故障(コンプレッサーなど)や、エンジンのオーバーヒートなど、いくつかの原因が考えられます。
なかでも、エアコントラブルの原因としてよく指摘されるのが「ガス(冷媒)の不足」です。
カーエアコンに限らず、一般的なエアコンの冷房は、液体が気化(蒸発)するときに熱を奪う特性を利用して冷風を得る仕組みとなっています。
密閉したエアコンシステム内で液体(冷媒)を循環させて、気化→液化→気化を繰り返し行っているので、この冷媒が重要な役割を持ちます。
冷媒は密閉された経路の中を流れる設計のため、減ることは原則ありませんが、カーエアコンの場合、走行による振動によって配管のゴムなどが経年劣化によって気密性を維持できなくなり、継ぎ目などから冷媒が徐々に漏れ出してしまうことがあります。
この場合は不足した冷媒を補充することで、エアコンの効きを復活させることが可能です。
ディーラーや整備店で作業をお願いすれば5000円から6000円程度で補充してもらえます。
またインターネットのECサイトなどでは、自分で冷媒を補充するキットが3000円程度で市販されているので、冷媒が不足していると判断できる場合には、DIYでチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
なお首都圏の新車ディーラーで話を聞いたところ、通常エアコンの冷媒は、補充せずとも7~10年程度はもつといいます。
もし新車購入後2、3年でエアコンの効きが悪くなるような場合、何かしらのトラブルにより冷媒が漏れている場合に加え、そもそもエアコンシステム本体が故障している可能性も考えられます。
早期に効きが悪くなるようなら、ガス補充では効果がない可能性も高く、ただちに最寄りの自動車販売店や整備工場で点検してもらうようにしてください。
エアコンにゴムの配管だって?本当にそうならば驚きの構造だな?!基本的な構造は設備用と車両用で大差ないはずなのに、車両用だけゴムから漏れるなんてどういうことだ?実際には設備用のエアコンに比べ、車両搭載のエアコンは、その構造上継ぎ目が比較的多数あり、それがエンジンや走行などの振動の影響で漏れるのではないですか?トンデモ理論を展開しないで頂きたいものだ。