4月に「日本イチ売れたクルマ」発表! 「軽超え」記録で“首位”に変化! 変わらず「背の高い軽」「小型SUV」“お手頃モデル”が人気もセダン・ワゴンは不調目立つ… 販売台数発表
2025年4月の車名別販売台数ランキングが発表されました。登録車と軽自動車で販売トップ10にランクインしたのはどのクルマなのでしょうか。
2025年4月に売れたクルマは?
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)は2025年5月8日、2025年4月の車名別販売台数ランキングを発表しました。

自販連は登録車(5ナンバー/3ナンバー)ランキング、全軽自協は軽乗用車のランキングをそれぞれ発表しています。
発表されたランキングは通称名別です。例えば登録車のトヨタ「ヤリス」には、コンパクトカー「ヤリス」、コンパクトSUV「ヤリスクロス」、コンパクトスポーツ「GRヤリス」が含まれます。
軽自動車のスズキ「ワゴンR」には、「ワゴンR」「ワゴンR カスタム」「ワゴンR スティングレー」「ワゴンR スマイル」が含まれるなど、同名シリーズ全体が合算されています。
●2025年4月 登録車 ブランド通称名別 新車販売速報 登録車ベスト10
・1位:トヨタ「ヤリス」(1万5258台)
・2位:トヨタ「カローラ」(1万2737台)
・3位:トヨタ「シエンタ」(8299台)
・4位:ホンダ「フリード」(7705台)
・5位:トヨタ「アクア」(7284台)
・6位:トヨタ「プリウス」(6643台)
・7位:トヨタ「ノア」(6458台)
・8位:トヨタ「ヴォクシー」(6400台)
・9位:トヨタ「アルファード」(6381台)
・10位:トヨタ「ライズ」(5999台)
●2025年4月 軽四輪車 通称名別 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:ホンダ「N-BOX」(1万4868台)
・2位:スズキ「スペーシア」(1万3336台)
・3位:ダイハツ「タント」(8923台)
・4位:スズキ「ハスラー」(7029台)
・5位:ダイハツ「ムーヴ」(6683台)
・6位:スズキ「ワゴンR」(6128台)
・7位:スズキ「アルト」(4786台)
・8位:ダイハツ「ミラ」(4786台)
・9位:スズキ「ジムニー」(4578台)
・10位:三菱「デリカミニ/eK」(4325台)
2025年4月の新車(登録車)販売台数ランキングは、トヨタ「ヤリス」(販売台数1万5258台)が1位を獲得しました。
これに続きトヨタ「カローラ」「シエンタ」と続き、トヨタがトップ3を席巻する形になりました。なお、ヤリス、カローラがシリーズ合算であるため、単独車種としてはシエンタがトップとなります。
4位はホンダ「フリード」が獲得。現行型の3代目は2024年6月に発売。デザイン一新や、2モーターハイブリッド「e:HEV」搭載、先進運転支援「ホンダセンシング」強化を図り、発売当初から好調に推移しています。
7、8位はそれぞれトヨタ「ノア/ヴォクシー」ですが、同一車種として2車種合算では1万2858台となり、カローラを超えて2位に該当します。
10位圏外のランキングでは、11位のトヨタ「ルーミー」(5850台)、38位のダイハツ「ロッキー」(992台)はいずれも前年同月比で400%を超える数値となりました。
これはどちらも製造元のダイハツによる認証不正による受注停止があった影響ですが、ここへきて元通りの販売台数に戻りつつあるようです。
さらに15位にスズキ「ジムニー」(4399台)が前年比228%を記録。受注開始後数日で注文停止となった5ドアの「ジムニーノマド」もここに入ってきており、台数の増加が顕著になりました。
20位以内のランキングの傾向では、8車種が両側スライドドアのミニバン、8車種がクロスオーバーSUVもしくはシリーズ中にSUVモデルを設定している車種がランクインしており、スライドドアの利便性の高さとSUVのタフなデザインが支持されているようです。
いっぽう、セダンやステーションワゴンは非常に不調で、ランキングにも明確に現れています。
軽自動車の2025年4月の販売台数ランキングでは、ホンダ「N-BOX」(販売台数1万4868台)が1位を獲得。
N-BOXの現行型は3代目で2023年10月に発売。キープコンセプトながら、視界の広さや内外装デザインをリフレッシュ。2024年9月にはアウトドアテイストを高めた新タイプ「N-BOX JOY」を追加設定し、多数のバリエーションを誇ります。
2位のスズキ「スペーシア」はN-BOXのライバルで、ほぼ同時期に全面刷新を実施。N-BOX同様、2024年9月にクロスオーバータイプ「スペーシアギア」がフルモデルチェンジされ、順調です。
3位のダイハツ「タント」も人気の軽スーパーハイトワゴンで、ダイハツの認証不正による受注停止解除後、上位にランクインしています。
軽自動車の上位15位のランキングでも登録車と同様の傾向が見られ、8車種がスライドドア付きのハイトワゴン(スーパーハイトワゴン含め)で、7車種がSUVタイプもしくはSUV風デザインのモデルをラインナップしています。
※ ※ ※
登録車(普通車)と軽自動車をすべて含んだ2025年4月の総合ランキングは以下の通りです。
●2025年4月 新車販売速報 乗用車ベスト10
・1位:トヨタ「ヤリス」(1万5258台)
・2位:ホンダ「N-BOX」(1万4868台)
・3位:スズキ「スペーシア」(1万3336台)
・4位:トヨタ「カローラ」(1万2737台)
・5位:ダイハツ「タント」(8923台)
・6位:トヨタ「シエンタ」(8299台)
・7位:ホンダ「フリード」(7705台)
・8位:トヨタ「アクア」(7284台)
・9位:スズキ「ハスラー」(7029台)
・10位:ダイハツ「ムーヴ」(6683台)
2025年4月の総合ではヤリスが獲得。これまでN-BOXが担っていたポジションを譲る形となっています。
上位の顔ぶれとしては、登録車ではベーシックな中・小型SUVや、コンパクトクラスのミニバンの人気が目立ち、軽自動車ではスーパーハイトワゴンが圧倒的に人気となっています。
主に低価格で親しみやすいエントリー〜ミディアムモデルの顔ぶれが多く、手頃な新車が支持を受けていることがわかります。
また、ここ1年でフルモデルチェンジした車種以外では、前年同月比100%を超えるモデルが少なくなりました。
これは、長らく続いた半導体不足による長期の納車待ちや、その改善による新車の供給過多・デリバリーの詰まりがほぼ解消されたことにより、納車・登録状況による台数変化が除外され、実際の販売ランキングに近いものとなったためです。
その一方、一部では受注停止となっている人気車や直近で改良などを行った車種、特別仕様車などの設定でテコ入れを図った車種もあり、引き続きランキングに変動が生じる可能性があります。
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