15年ぶり全面刷新! 日産「新型エルグランド」登場へ 新たに「1.5Lハイブリッド」で走り強化&スポーティ「ハイウェイスター」も設定? 強敵「アルヴェル」にどう立ち向かうのか

パワートレインは「1.5リッター」 「ハイウェイスター」も継続か

 パワートレインは、新開発の発電専用1.5リッターエンジンと電動化ユニットをモジュール化することで軽量化を図った「5-in-1」システムを搭載することが明言されています。

 ここで1.5リッターという排気量が引っかかる人がいるかもしれませんが、現行型「エクストレイル」も、日本向けはハイブリッドの「e-POWER」専用車となっており、SUVに求められる性能を達成しています。

 さらに「セレナ」も1.4リッターエンジンのe-POWERがあり、前後モーターの4WD「e-4ORCE」も設定されています。

15年ぶりにフルモデルチェンジする日産「エルグランド」
15年ぶりにフルモデルチェンジする日産「エルグランド」

 より上位なエルグランドでは、セレナ越えの性能と4WD仕様も前後により強力なモーター性能を持つものとなるでしょうから、動力性能は期待大です。

 もちろん、e-POWERのEVライクなスムーズかつ力強い走りの実現も、エクストレイルやセレナで実証済み。

 また大幅に静粛性も向上させるとあるため、快適な車内空間にも繋がります。

 さらに新たな第3世代のe-POWERシステムは、コンパクト化が図られ、搭載エンジンも小型になります。

 つまり、電動化と軽量化による走りの良さ、静粛性が生む上質さ、メカニズムの効率化による室内空間の拡大などで、e-POWERが大きく貢献してくれることが予想できるのです。

 これらの特徴から、アルファード/ヴェルファイアよりも、スポーティなデザイン、軽量化と性能向上を図ったe-POWERによる走りの良さ、プラットフォームの進化による走りの向上などが差別化となるでしょう。

 そのため、新型も従来通り、ハイウェイスターが中心のラインアップになる可能性も大きいです。

 さらに期待されるのが、特装車の「ライダー」や「オーテック」です。次なる特装車でもスタイリングが強化されることが期待されますが、走りにも力を入れてくると期待しています。

 これは日産が、今後に投入する車種にドライビングプレジャーを提供するということを強調しているからでもありますが、そんな遊び心も忘れないミニバンがエルグランドの姿だと信じるからです。

 歴代エルグランドとは異なる世界観ですが、伝統のエルグランドの味わいの復活が期待される4代目となる新型のお披露目は、今年度後半を予告。

 つまり、2025年10月開催の「ジャパンモビリティショー2025」での日産の目玉となる可能性も大です。

 トヨタ一強となりつつある高級ミニバン市場に風穴を開ける存在となることを願って、その全容が明かされるまで待つことにしましょう。

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Writer: 大音安弘(自動車ライター)

1980年生まれ。埼玉県出身。クルマ好きが高じて、エンジニアから自動車雑誌編集者へ。その後、フリーランスになり、現在は自動車雑誌やウェブを中心に活動中。主な活動媒体に『ナビカーズ』『オートカーデジタル』『オープナーズ』『日経トレンディネット』など。歴代の愛車は全てMT車という大のMT好き。

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