ベルギーで2025年5月5日、マツダのオープンスポーツモデル「MX-5」（日本名ロードスター）の特別仕様車「MX-5 TOJI（トウジ=冬至）」が発表されました。

　MX-5は、1989年の初代（NA型）デビュー以来、累計120万台以上が生産された小型オープンスポーツカーで、世界中で多くのファンを魅了しています。現行モデル（ND型）は2015年に登場した4代目になります。

　今回ベルギーで発表されたMX-5 TOJIは、マツダの現地正規ディーラーと、現地でチューニングを手がける「ジゼル レーシング」という業者が共同で開発したカスタムモデルです。

　2024年9月に発売された「MX-5 GESHI（夏至）」に続くもので、日本の四季にインスピレーションを得た特別装備や演出が内外装に施されています。

　ボディカラーは、日本で2025年2月に発売された特別仕様車「35周年記念車」に採用のアーティザンレッドプレミアムメタリックとなります。

　深みのあるボルドー調のコントラストが、造形の強さと美しさを際立たせます。このカラーは、現地で通常設定されておらず、文字通りプレミアムな要素になっています。

　足回りにはビルシュタイン製ダンパーを装備し、ホイールはシルバー＆ブラックのメッシュタイプを採用。社外品ながら、センターキャップにはマツダのオーナメントが入ります。

　インテリアでは、往年の名車「コスモスポーツ」を彷彿とさせる千鳥格子（ハウンズトゥース）柄が目をひきます。ステアリングホイールとシフトノブにはウッド素材が使用されており、クラシックかつ上質な雰囲気を演出。さらにフロアマットに施された「冬至」の刺繍など、細部にわたって特別な演出が図られています。

　パワートレインは最高出力132馬力を発生する1.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンに6速MTの組み合わせで、ATの設定はありません。

　海外メディアによると、12台限定で販売され、価格は4万3333ユーロ（約700万円）とのことです。なお、現地でのMX-5の標準モデルの価格は3万1790ユーロ（約500万円）となっています。