トヨタの「スライドドア小型バン」がスゴい! 斬新スッキリ顔×全長約4.4mの“ちょうどいいサイズ”! ポーランドでめちゃ売れてる「プロエースシティ」とは?
トヨタの商用コンパクトバン「プロエースシティ」の販売がポーランドで絶好調となっています。いったいどのような状況なのでしょうか。
「プロエースシティ」どんなモデル?
トヨタポーランド法人は、「プロエースシティ」のセールスが非常に好調であることを発表しました。
プロエースシティは、トヨタが2019年より欧州市場で販売を開始したコンパクト商用バンです。

ステランティスグループからOEM供給を受けており、兄弟車である「リフター」「ベルランゴ」「ドブロ」と基本構造を共有しています。これらはもともと旧PSAグループのプジョー「リフター」、シトロエン「ベルランゴ」に端を発するモデルです。
プロエースシティのボディタイプはショート(L1)とロング(L2)があり、L1は全長4403mm×全幅1848mm×全高1796mm-1825mm、L2は全長4753mm×全幅1848mm×全高1812mm-1820mmのサイズを持ちます。
両側スライドドアやスクエアなパッケージングにより、広い室内と荷室空間を確保。乗用仕様の「プロエースシティ ヴァーソ」では、2列または3列シートの設定があり、用途に応じた多彩なバリエーションが展開されています。
搭載されるパワートレインは欧州で人気のクリーンディーゼルエンジンなどに加え、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエースシティ Electric(エレクトリック)」も設定されるなど、いち早く環境対策も行われました。
2023年11月にはマイナーチェンジモデルが発表され、2024年春より欧州各地で順次発売。外観は、斬新ながらスッキリとしたフロントマスクに変更されたほか、グレードによりフルLEDヘッドライト、アルミホイールなども設定しています。
室内はハンドルのデザインを一新したことに加え、フルデジタルディスプレイや統合ナビゲーションを備えた最新のインフォテインメントシステムをはじめとする最新の機能が盛り込まれました。
ポーランドでの価格は、商用バン仕様が8万838ズウォティ(日本円で約308万円)から、乗用仕様のヴァーソは10万4571ズウォティ(同、約387万円)からに設定されています(1ズウォティ=38円)。
2025年第1四半期(1月~3月)におけるポーランド国内でのプロエースシティの登録台数は1810台に達し、前年同期比で30.3%の大幅な伸びを記録しました。
これにより、CDV(小型配送車)セグメントにおけるシェアは実に31.6%に達し、圧倒的な首位を維持しているほか、同セグメントで5年連続のトップを守っており、根強い人気がうかがえます。
登録台数の内訳を見ると、乗用仕様のプロエースシティ ヴァーソが917台、商用バン仕様が893台とほぼ同数。多様なユーザー層から支持されていることがわかります。
2025年3月単月でも704台が新たに登録され、引き続き高い需要が見込まれています。
また、電動モデルの販売でも優れた成績を収めており、CDV BEV(小型配送車の電気自動車)カテゴリーでは49台の登録で38.6%のシェアを獲得。これは同クラスで最多となり、トヨタの電動商用車戦略の成果が明確に表れていると言えるでしょう。
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プロエースシティは、商用・乗用・電動の各分野で存在感を強めており、トヨタの欧州市場における商用車戦略の中核を担うモデルとして確固たる地位を築いています。
現在時点では日本市場には導入されていませんが、電動バンやキャンパー仕様といった多様な展開が期待されるモデルとして、今後の国内導入にも注目が集まりそうです。
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