ホンダは、日本市場だけでなく国外市場にも様々なクルマを展開していますが、中には国内では販売されていないモデルもあります。その1つが、高級ミニバン「オデッセイ」の“4人乗り仕様”「4シーターエディション」です。

　このクルマについて、日本でも様々な反響が集まっています。

　オデッセイは1994年に登場したホンダのミニバンです。ミニバンにもかかわらず、スタイリッシュなデザインや快適な車内空間、それにセダンのような走行性能を備えたことでミニバンブームの火付け役になりました。

　その後2021年12月末に国内での生産は終了しましたが、2023年12月には中国生産のモデルを輸入する形式で復活しました。

　ボディサイズは全長4860mm×全幅1820mm×全高1695mm、ホイールベースは2900mm。客室内のサイズは全長2915mm×全幅1560mm×全高1285mm。室内空間は、3メートル近い広々とした物になっています。

　そんなオデッセイは、日本だと7人乗りのクルマとして展開されています。しかし原産国となる中国では、そんなオデッセイの広い室内を豪勢に活かした4人乗り仕様「4シーターエディション」が販売されています。

　4シーターエディションでは、最後尾の3列目シートがなく、各座席は独立したキャプテンシートになっているようです。さらに前席と後席の間にはパーテーションを設置し、後席のプライバシーが確保されるショーファードリブン仕様としています。

　パーテーションは19インチのテレビ付き。また、シートにはオットマン付きの後席と専用カーペット、二重構造防音ガラスなどの専用装備を用意。車内の快適性を高めています。

　また、エクステリアもメッキ加飾入りの専用ハニカムグリルや専用エンブレム、専用の立体デザインの17インチアルミホイールを採用。差別化を図りました。

　4人乗りオデッセイの車両価格は43万9800元（約909万円）です。標準の7人乗りモデルが23万5800元（同487万円）なのに比べると、それより2倍近い価格設定となっています。

※ ※ ※

　前述の通り、4人乗りオデッセイは日本販売を行っていません。しかし、競合車種となるトヨタ「アルファード／ヴェルファイア」や日産「エルグランド」は4人乗り仕様を展開しており、今後の展開に期待したい所です。

　実際4人乗りオデッセイについて、ユーザーからは「外観は結構スッキリだな」「さすが中国」といった意見が出ていました。また「こんなクルマに乗ってみたい」「中はリッチだなぁ」など、好感触を抱く声もありました。