AT車の「謎のアルファベット」意味分かる? シフト操作って難しい? 「D」は分かるけど…他の記号の意味は? 同じ「S」でも異なる場合も

AT車を運転する際に、ほとんどのドライバーが「D(ドライブ)」レンジにシフトを入れて走行しています。日常的な街乗りや高速道路でも「D」だけで十分に対応できるため、それ以外のレンジを使う機会が少ないという人も多いでしょう。普段使うことの少ない「S」や「2」などにはどのような意味があるのでしょうか。

AT車は「D」以外にも色々ある? 覚えてオクといいことも。

 AT車を運転する際に、ほとんどのドライバーが前進する際には「D(ドライブ)」レンジにシフトを入れて走行しています。
 
 しかし、他にもシフトレバー(シフトボタン)には「2」「L」「B」「S」「M」」があります。
 
 これらにはどのような意味があるのでしょうか。

AT車の「謎のアルファベット」意味は?
AT車の「謎のアルファベット」意味は?

 日常的な街乗りや高速道路でも「D」だけで十分に対応できるため、それ以外のレンジを使う機会が少ないという人も多いでしょう。

 まず、駐車時に使うのが「P(パーキング)」で、「N(ニュートラル)」はそのままの通り動力が伝わっていない状況です。

 そして、後退時には「R(リバース)」に入れて、前進時には「D(ドライブ)」に入れる行います。

 基本的にAT車はこれらの繰り返し操作が必要ですが、シフトレバーを見ると「2」「L」「B」「S」「M」の表記も。

 これらにはどのような意味があるのでしょうか。

 まず「2」は、セカンドギアの使用を意味するものですが、記号の違いはメーカーごとの設計思想や仕様の差によるものです。

 次に「L」はローギア、つまり1速に固定するためのポジションで、強いエンジンブレーキや急勾配での加速が必要な場面で使用されます。

 そして「B」は「ブレーキ」を意味しており、エンジンブレーキの効きをより強くしたい場面で有効です。

 また「S」はメーカーやモデルによって意味が異なる場合があり、以前までは「2」と同じくセカンドギアを表すことが多かったようです。

 最近ではスポーツを表すことも多く、「S」にすることでマニュアル操作が可能となり、メーカーやモデルによっては「M(マニュアル)」と表記することも、これらの場合「+ー」も併記されることも。

 そのためモデルによってシフトレバーで意図的にシフトを変えられます。

 このように様々な表記がありますが、「2」「L」「B」などは主に長い下り坂ではフットブレーキだけに頼ると、熱によるブレーキのフェードやベーパーロックの危険性があるため、このモードを活用することで意図的にエンジンブレーキを使うことが可能となります。

 とある自動車教習所の担当者は次のように話します。

「『2』や『S』と表記されているのは、坂道や雪道を走行する際にセカンドギアに切り替えるためのレンジです。

 また、近年はセカンドギアがなくローギアのみのAT車もあります。そのようなクルマは元々『L』と表記されていた部分が『1』になっています」

 なお状況に応じたシフト操作を行うことは、「急」のつく運転を減らすことにもつながる他、燃費も向上する傾向にあります。

※ ※ ※

 また最近のハイブリッド車や電気自動車などでは、ステアリングに備わるパドルシフトで「回生ブレーキ」を活用することが出来ます。

 回生ブレーキは、クルマの運動エネルギーを電気エネルギーに変換し、駆動用電池へ充電すると共に減速力を得ることができるものです。

 このように最近のクルマは、同じような操作であっても仕組みがことなり、意味が変わってくることがあります。

 そのため、自分が乗っているクルマの特性は乗る前に覚えておいたほうが良いでしょう。

【画像】「えっ…!」 これが車種によって全然違う「シフトパターン」です(14枚)

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