追越車線で謎の「右ウインカー」何を意味!? 後続車が突然「チカチカ…」遭遇したらどう対処すればいいのか 謎の風習は「厳罰」招く可能性も!?

高速道路で、追越車線で前に追いついたクルマが、「右ウインカー」を出しながら走行することがあります。これは一体どういう意味で、前のクルマはどうすべきなのでしょうか。また法律ではどう決まっているのでしょうか。

実はドライバーからの「メッセージ」があった!?

 高速道路で、追越車線で前に追いついたクルマが、「右ウインカー」を出しながら走行することがあります。
 
 これは一体どういう意味で、前のクルマはどうすべきなのでしょうか。また法律ではどう決まっているのでしょうか。

画像はイメージ(画像:写真AC)。
画像はイメージ(画像:写真AC)。

 追越車線での右方向のウインカー。もちろん右側は中央分離帯で、右方向へ車線変更ができません。

 そんな状況で「謎の右ウインカー」動作をさせて、どのようなメッセージを伝えているのでしょうか。

 実はこれ、古くからドライバーの間での風習で「先に行かせて」、つまり車線変更してこちらの前を開けてくれ、という意味で使われてきました。

 左にウインカーを出せば「自分が車線変更」と思われ、ハザードランプを出せば「自分が異常停止する」と思われるので、「本来意味のない」右ウインカーを何らかのメッセージに使うという背景があるのでしょう。

 その起源ははっきりしませんが、ドイツ・アウトバーンなど海外の高速道路などで、後続車が「道を譲って」という意味で用いられていたことが伝承され、40年ほど前から、日本でも使われるようになってきたとも言われています。

 また大型トラックやトレーラーの間で、前走車に追いついて排気ブレーキをかけている場合、赤いブレーキランプが点灯しない代わりに「後続車へ」分かりやすく知らせる合図でもあったといいます。

「前を開けてくれ右ウインカー」の風習はもともと、「すみません」くらいの合図でしたが、広くその合図が普及すると、「邪魔だどけどけー!」という意味で使われるケースも出てきました。

 うしろにビタっと付いて、右ウインカーを出す行為は、一般人からすれば威圧そのものです。2020年にいわゆる「あおり運転」が厳罰化され、「車間距離不保持」など10パターンがあおり運転に認定されました。

「右ウインカー」については、あおり運転の類型で名指しされている行為には含まれていません。しかしそのものの行為は、すでに立派な道路交通法違反に問われることとなります。

 道路交通法第53条には、ウインカーについて「左折し、右折し、転回し、徐行し、停止し、後退し、又は同一方向に進行しながら進路を変えるとき」と規定。「また、これらの規定に規定する合図に係る行為をしないのにかかわらず、当該合図をしてはならない」としています。

 右ウインカーはまさに法律で「規定外の行為」に当たるため、取締りの対象になります。検挙されれば「合図制限違反」として「違反点数1点、反則金6000円(普通車の例)」となりますので注意しましょう。

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1件のコメント

  1. イメージ写真なら、せめてウインカーの写真にした方が……

    ブレーキランプを点灯させてる写真なので違和感が

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