リッター約4000円! NISMOが「GT-R用“エンジンオイル”」を発売! 超高性能「RB26エンジン専用」は何が違う? リニューアルして発売へ
日産モータースポーツ&カスタマイズは、エンジンオイル「10W60 RB26DETT」をリニューアルして発売しました。
「スカイラインGT-R」専用エンジンがリニューアル
日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は2025年3月13日、エンジンオイル「10W60 RB26DETT」をリニューアルして発売しました。
夏頃の出荷開始を予定しています。

このエンジンオイルは、日産のモータースポーツ部門であるNISMOブランドが手掛ける製品で、対象車は名称の通り、日産の旧型エンジンである「RB26DETT型」用に最適化されています。
RB26DETTは、1989年に登場した日産のスポーツカー「スカイラインGT-R」(BNR32型)に初めて搭載された、2.6リッター直列6気筒DOHCツインターボエンジン。
BNR32型は、1973年で途絶えていたスカイラインGT-Rの系譜を復活させたモデルで、日産自動車としても威信をかけて開発。
ドイツの難関サーキット「ニュルブルクリンク」で徹底した走り込みを行い、登場から30年以上が経過した現在でもトップクラスの動力性能を確保しています。
さらに、スカイラインGT-Rの登場の理由だった「レースに勝つ」という命題に対しては、グループAカテゴリレースで全勝。数々の偉業を成し遂げたのです。
これを支えたのが、心臓部となったRB26DETT型でした。
そして1995年には、後継のBCNR33型、1999年にはBNR34型が登場。いわゆる“第2世代GT-R”として、2002年の生産終了まで車体や各部のアップデートとともにRB26DETT型も引き継がれています。
そんなRB26DETT型ですが、1989年のBNR32初期型ではすでに36年が経過。最終モデルのBNR34型でも23年が経過しており、ビンテージカー(ビンテージエンジン)といえるものとなりました。
「10W60 RB26DETT」オイルでは、末永く快適にRB26DETTエンジンを使えるよう、オイル粘度のグレードを超ワイドレンジの10W60とし、油圧の安定性・油膜保持性能を維持。
今回のリニューアルでは、エンジンのオーバーホールやレストアの施行を行うユーザーが増えたことをふまえ、酸化安定性を大幅に向上させるとともに、アンチノック性能も向上させたといいます。
これにより、従来のエンジンオイルと比較して熱的に厳しい条件にさらされても、さらに粘度変化が少ないため油圧を保ち、エンジンを保護。
また、過給機付きエンジンが低速で運転されると発生するノッキングについては、アンチノック性能を向上させ、予期せぬエンジン不具合を未然に防ぐとのことです。
価格(消費税込)は20リッターが7万9200円、4リッターが1万5840円、1リッターが3960円です。
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