トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
2022年6月に16代目となるクラウンシリーズが世界初公開され、後にクロスオーバー、スポーツ、セダンが登場しました。そして、4つめのモデルとして新たにエステートがラインナップに加わります。18年ぶりにエステートの車名が復活することでも話題となった4つめのモデルにはどのような特徴があるのでしょうか。
初代登場から70年の節目の年に「16代目クラウン」出揃う
トヨタは2025年3月13日、新型「クラウンエステート」を発表・発売しました。
2022年6月に16代目となるクラウンシリーズが世界初公開され、後にクロスオーバー、スポーツ、セダンが登場。そして今回シリーズ4モデル目となるエステートが登場します。

トヨタの高級車として知られる「クラウン」ですが、その歴史は1955年に始まり、これまでにセダンや2ドアクーペ、ワゴン、バン、ピックアップなど幅広いモデルをラインナップしてきました。
近年ではセダンのみの展開ですが、SUV人気やセダン市場の縮小に伴い、多様化したニーズに対応するクラウンが求められた結果、現行の16代目クラウンシリーズでは、従来から続く「セダン」に加え、「クロスオーバー」「スポーツ」「エステート」という3つのSUVを加えるという大変革を遂げています。
16代目となる現行クラウンシリーズの投入にあたり、まずは「1回セダンを忘れよう」ということで、まずはセダンとSUVを融合させたクラウンクロスオーバーが生まれたといいます。
その後、「みんなが欲しいクラウンって何だろう?」と考え、様々な案のなかから、スポーティSUVのクラウンスポーツ、フォーマルなセダンが誕生しました。
クラウンエステートも開発当初から議論をしていたといい、ユーザーはもちろん開発に携わる人からも、「エステート復活」を求める声があがっていたとのこと。
しかし、単にワゴンを復活させるだけではいまの時代に合わないことなども考慮した結果、ワゴンとSUVを組み合わせた新たなスタイルで投入されることになりました。
そんなクラウンエステートですが、その名称は11代目クラウンに設定され、2007年6月に販売が終了したステーションワゴンにも用いられていました。
今回、この車名が18年ぶりに復活することや、ステーションワゴンとSUVの特徴を融合させた新しいスタイルを採用したことで注目を集めていました。
当初こそクラウンエステートの登場時期は「2023年度内」とされていましたが、その後「2024年年央以降」に変更ということがアナウンスされます。
そしてさらに約半年以上経過した、2025年3月に正式発表・発売を迎えることになりました。

クラウンシリーズを取りまとめたチーフエンジニアの清水竜太郎氏は、クラウンエステートについて次のように語っています。
「今回、クラウンエステートを発売するということになりました。
当初は『2023年度内』、その後『2024年央以降』といったものですから、ほぼ2年近くお待たせする形になりました。我々もようやくというのが正直な思いです。
今年、2025年は1955年の初代クラウンが出てちょうど70年です。そのタイミングでクラウンエステートを発表し、クロスオーバー/スポーツ/セダンと4つが揃うという年を迎えることができました。
2022年7月のワールドプレミア、9月のクロスオーバー発売を皮切りに、順次スポーツ、セダンという形で追加させていただき、晴れてこのエステートの発売を迎えて、クラウン群としての完結を迎えることになります。
これまで色々なライフスタイルだとかライフステージに合わせたクラウンを色々なお客様にお乗りいただきたいということで、展開してきました」
新型クラウンエステートは、「洗練と余裕の大人の雰囲気」と「アクティブなライフスタイルの両立」をテーマに設計された、幅広い用途での使用が可能なワゴンSUVです。
ボディサイズは全長4930mm×全幅1880mm×全高1625mm、ホイールベース2850mmと、ラージSUVに分類される堂々としたプロポーションを持ち、5名乗車が可能です。
ボディカラーはモノトーン5色、バイトーン5色を設定。PHEV専用カラーとして「プレシャスメタル」と「マッシブグレー」もラインナップされます。インテリアカラーは3色を設定。PHEVではクラウンシリーズ唯一となる「グレイアッシュブルー」が採用されました。
こうしたこだわりにより、クラウンエステート最大の特徴となる荷室には、段差のない全長2mの完全にフルフラットになる「ラゲージルーム拡張ボード」をトヨタとして初めて設定しました。
ラゲージルーム拡張ボードは、ユーザーの使用シーンに合わせてラゲージルームを多彩な仕様にアレンジすることが可能になるというもの。長尺物を積載したり、車中泊にも活用できるなど、実用性を高めています。
さらに、ユーティリティ性を高めるために、デッキテーブルおよびデッキチェアが標準装備され(PHEV)、出かけた先でゆったりくつろぐといった使い方ができるなど、遊び心あふれるアイテムも取り入れられました。
そんなクラウンエステートの開発背景について、クラウンシリーズの製品企画を担当する本間裕二氏は次のよう述べています。
「今回、エステートで最もこだわったポイントですが、やはりエステート荷室のユーティリティ性をいかに高めるか、ここにこだわって開発を進めてまいりました。
お客様にとってエステートが『アクティブライフを豊かにする』そして良きパートナーとなれるよう我々は、チームメンバー内にワーキンググループ立ち上げまして、仲間と共に議論を重ねながら進めてまいりました。
ワーキングで掲げたテーマは3つあります。
1つ目は『時と場所を選ばない機能性』、 2つ目は『スマートに楽しむ余裕』、そして3つ目は『クラウンにふさわしい洗練・上質』でした」
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