車内にある「謎のBB弾!?」知ってる? あるだけで車内の「居心地良くなる」役割とは? 昭和に活躍した“懐かしアイテム”に注目!
かつてクルマに設定されていた灰皿に、BB弾のような謎の小粒を入れる習慣がありました。一体その小粒にはどのような役割があったのでしょうか。
懐かしい「カラフルなビーズ」が担う役割とは?
かつて販売されていたクルマの車内には、必ずといっていいほど灰皿が備え付けられていました。
その灰皿のなかに、BB弾のような、あるいは何かの魚卵にも見える謎の小粒を入れる習慣があったことはご存知でしょうか。
一体どのようなものなのでしょうか。

昭和の時代は喫煙者が多く、車内でタバコを吸うのがごく普通の光景だったため、運転席のダッシュボード付近やセンターコンソール周り、後部座席のドアパネルなどには、小さな灰皿が設置されていたものです。
しかし車内でタバコを吸うと、どうしてもニオイが残るうえ、閉め切った空間ではタバコの煙がこもり、乗るたびに独特の臭いが気になることも。
そこで登場したのが車内用の芳香剤です。
タバコの臭いを消し、車内を快適な空間にするため、当時多くの喫煙者が愛用していました。
そのなかでも特に人気があったのが、「グレイスメイトポピー」。
「くるまにポピー♪」のキャッチコピーで知られ、コメディアンのオール阪神・巨人が出演したCMによって全国的に有名になりました。
ユニークな形状のボトルにカラフルな香料が入ったこの商品は、見た目のインパクトも抜群で、多くのドライバーに親しまれたといいます。
また、車内の消臭アイテムとして、灰皿に直接入れるタイプの芳香ビーズも定番でした。
小さなビーズ状の芳香剤を灰皿に入れることで、吸い殻のニオイを抑え、車内をより快適な空間にすることができます。
ガソリンスタンドで給油の際、店員が灰皿の吸い殻を処理し、最後に芳香ビーズを入れてくれることも珍しくなかったのです。
さらに、この芳香ビーズが入っていたボトルは、後に子どもたちの遊び道具としても活躍。
透明なプラスチック製のボトルはBB弾のケースとして再利用されることが多く、子どもの頃にこのボトルを手にして遊んだ経験がある人も少なくないでしょう。
現在では禁煙の意識が高まり、車内でタバコを吸う人も減少。
そのため、新車には灰皿が装備されていないことが当たり前になり、芳香ビーズの需要も以前ほどではなくなりました。
しかし、かつてのカーライフを象徴するアイテムとして、今もなお一部の愛好家に支持され続けています。
昭和の時代には、クルマは単なる移動手段ではなく、見栄や個性を表現するものとしての要素も、現代より強く兼ね備えていました。
そんな時代を思い出させるアイテムとして、グレイスメイトポピーや芳香ビーズは今でも多くの人の記憶に残っていることでしょう。
今の方が金掛けて見栄張っているけどね
リース方式が一般になって高いクルマが良く走っている