5速MT搭載! ダイハツが「ミライース “スポーツ仕様”」を公開! 高性能“ターボ”×鮮烈「赤黒2トーン」エクステリア採用! 伝説モデルの「アバンツァート」再来になるのか
「東京オートサロン2025」でダイハツが展示した「ミラ イース GR SPORT コンセプト」。かつてダイハツで販売されていた「ミラTR-XX アバンツァート」を彷彿とさせます。このミラTR-XX アバンツァートは、どんなクルマだったのでしょうか。
ターボMTに赤黒って… 「アバンツァート」復活!?
ことしも開幕して大盛り上がりをみせたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2025」では、ダイハツブースで披露された「ミラ イース GR SPORT コンセプト」に大きな注目が集まりました。
このミラ イース GR SPORT コンセプトは、ベーシック軽コンパクトカー「ミラ イース」にターボエンジンと5速マニュアルトランスミッションを搭載したコンセプトカーです。

エクステリアは、「GR」エンブレム付きの専用フロントバンパーや、ディフューザーを持つ専用リアバンパー、足回りにはBBS鍛造ホイール+ブリヂストン「ポテンザ RE050A」を装着してスポーティさを獲得。
内装にも本革ステアリングホイール・レカロ製スポーツシートなどが奢られていました。
そんな姿を見て、かつて数多く存在した軽自動車のホットハッチと、それらが繰り広げた“パワーウォーズ(出力戦争)”を思い出した人も多いでしょう。
その始まりは1983年にさかのぼります。三菱が「ミニカ・アミL」と「ミニカ・エコノ」に軽自動車初のターボエンジンを搭載したのがきっかけです。
当時の軽自動車規格は550ccで、最高出力も39psしかありませんでしたが、その性能は抜きん出ていました。
同年、これを追うようにダイハツが初代「ミラ」に41psをマークするターボ版を追加。するとこれも同年、スズキが2代目「アルト」、そしてスバルも「レックスコンビ」にターボエンジンを載せて追随します。最高出力はそれぞれ44psと41psでした。
翌1984年、三菱はミニカを5代目にフルモデルチェンジして、42psを発生するインタークーラー付きターボを設定。
続く1985年にはミラが2代目となって、インタークーラー付きターボエンジンを搭載したスポーツグレード「TR-XX」が登場します。
するとパワーは一気に10ps追加の52psにアップして“パワーウォーズ”が勃発。ライバルのスズキは1986年にアルトを48psへ、そして1987年にはDOHCインタークーラー付きターボで64psを絞り出す「アルトワークス」が出現しました。
ここからはミラに話を絞ると、2代目ミラも1988年に64psを達成。
1990年、660cc規格でフルモデルチェンジされた3代目にもTR-XXは継承され、1991年にはTR-XXにピレリ製タイヤやエアコン・パワーステアリングなどを標準装備した「TR-XX アバンツァート」が登場。
当初は「TR-XXリミテッド」として設定していたモデルも、途中から走り重視グレードの「TR-XX アバンツァートR」へと改称されています。
1992年には、4WDの「X4(クロスフォー)」がTR-XX系に編入され、「TR-XX X4」となりました。
1994年登場の4代目ミラは、全車のエンジンがSOHCからDOHCに変更されたほか、4気筒エンジンも設定されました。エアロパーツ・専用シートなどで内外装をドレスアップしたTR-XX アバンツァートは継続販売。
ノーマルの「アバンツァート」、4気筒エンジンを積み、LSD・リアディスクブレーキなどを備えてさらに走行性能を向上した「アバンツァートR」、そして4WD版の「アバンツァートR4」も用意されました。
1996年にはマイナーチェンジが実施され、フロントはグリルの変更・マルチリフレクター式ヘッドライトを採用。サイドスポイラーも大型化しました。
リアではテールゲートに移植されたナンバープレートと、アンダーガードもしくはディフューザー風の処理が施された専用リアバンパーが目を引きました。
その後ミラは、1998年に5代目がデビュー。この代でもスポーツモデルは存在しますが、アバンツァートの名称はこれ以降消滅して、現在に至っています。
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