ダイハツのド迫力「スポーツセダン」が凄い! “熱い走り”予感させる「鮮烈レッド」の4人乗りモデル! 斬新な「観音開き×リアハッチ」採用した“豪華内装”の尼国向けセダンとは!
ダイハツのインドネシア法人は、2017年に開催された「インドネシア国際オートショー」で「DN F-SEDAN」という個性的なセダンのコンセプトカーを出展しました。
ダイハツの開発した「スポーティセダン」が凄い!
ダイハツのインドネシア法人であるアストラ・ダイハツ・モーター(以下、ダイハツ)は、2017年に開催された「インドネシア国際オートショー2017」にて、「DN F-SEDAN(DN-Fセダン)」という個性的なセダンを出展しました。
同車は一体どのような特徴を持ったクルマだったのでしょうか。
DN Fセダンは、ダイハツが開発したハッチバック構造を備えたセダン。
当時、ダイハツはインドネシアにおいてブランドメッセージ「Daihatsu Sahabatku(=My Best Friend)」を掲げており、また2017年がダイハツの110周年にあたることから、インドネシアでのニーズに応える現地に最適化した商品の開発と、その取り組みを強くアピールしていました。
そしてそのイメージを体現し、ブランドの魅力をより高く訴求するために開発された複数のモデルの中の1台が、今回取り上げるDN Fセダンです。
DN Fセダンの特徴としては、アジア市場の嗜好にマッチするスポーティかつスタイリッシュなテイストを、コンパクトなセダンにおいて実現していることが挙げられます。
また当時インドネシアにおけるダイハツのラインナップにはセダンが存在しなかったため、新たなカテゴリーに進出した際の市場の反応を探るという使命も背負って開発されたクルマでした。
同車がハッチバックの形状を持ちながらセダンと名付けられている背景には、インドネシアの「奢侈税(しゃしぜい)」という税制があります。
奢侈税とはいわゆる「ぜいたく品税」であり、ハッチバックよりもセダンのほうが課せられる税金が高く、その差は“3倍”にも上ります。
しかしDN Fセダンはハッチバック構造を採用するため税金を安く抑えることが可能。その一方で、シルエットにおいては上質なセダンを実現しています。
また車名にも“セダン”と名付けることで、セダンに乗りたいと願うインドネシアのユーザーに訴求しようという狙いがあったと見られます。
そんなDN Fセダンのボディサイズは、全長4200mm×全幅1695mm×全高1430mm。
エクステリアは、先述のように流麗なスタイリングを採用するセダン型ですが、左右のドアが観音開きになっており、開口部を広く取れることが特徴です。
またインテリアはシートを完全な4座に分けることで、ゆったりとした車内空間を確保。
内装には、黒を基調としつつも赤いアクセントを取り入れたスポーティなシートや、赤と黒にシルバーを加えたドアインナートリムが、運転するワクワク感を予感させるデザインとなっています。
パワートレインの詳細なスペックは不明ですが、排気量は1.2リッターを想定していました。
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ハッチバックの構造を持ちながら、セダンのスタイルと名称を採用して誕生した、DN Fセダン。
2024年においても、インドネシアのダイハツのラインナップにはセダンは無いことから、ダイハツの新たな提案は残念ながら未だに実現できてはいません。
インドネシアでは2021年に1500cc以下のセダンを対象に奢侈税を一時減免する措置が取られましたが、それも2021年12月時点ですでに終了しており、今後も税制が変わらない限りはセダンを大衆車として普及させることは難しそうです。
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