新車なトヨタ「2000GT」が凄い! スープラエンジン搭載の斬新モデル!? 独自開発で誕生したロッキーオート「R3000GT」とは

トヨタの名車「2000GT」が現代の技術で蘇りました。その名も「R3000GT」と名付けられたモデルは当時の開発者も製作に関わっているようです。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

マニアがみても区別がつかないほど!2000GTの魅力と日常の使い勝手に特化したR3000GTとは?

 トヨタの名車と言えば色々とありますが、中でも世界的に有名なのが「2000GT」です。
 
 1967年に発売されていますが、2024年時点でも「新車」と言えるモデルが登場しています。いったいどのようなクルマなのでしょうか。

現代に蘇ったトヨタ「2000GT」こと「R3000GT」はどのような経緯で誕生したのか?
現代に蘇ったトヨタ「2000GT」こと「R3000GT」はどのような経緯で誕生したのか?

 トヨタの数あるクルマのなかでとくに希少価値が高いのが、1967年から1970年にかけて生産・販売された2000GTです。

 同社「スポーツ800(通称ヨタハチ)」の後継車として誕生した2000GTは、ロングノーズ・ショートデッキという古典的なスポーツカーテイストを採用。

 パワートレインの開発はおもにヤマハがおこない、2リッター直列6気筒の最高出力は150馬力を達成しました。

 そして、2000GTとトヨタの名を世界的に広めたのが、スパイ映画「007は二度死ぬ」のボンドカーとして採用されたことです。

 世界に通用するGTカーとして開発された2000GTのシルエットは、劇中でも強い印象を与えました。

 そんな、トヨタの世界に誇れるクルマである2000GTのレプリカが誕生し、注目を集めています。

 そのクルマは、旧車のメンテナンスや販売をおこなう「ロッキーオート」が製造・販売する「R3000GT」です。

 エクステリアは2000GTと区別がつかないほど精巧に造られており、マニアでもわからないほど完全に再現されています。
 
 それもそのはず、R3000GTは2000GTの制作に携わっていた細谷さん監修の元、2000GTのデザイナーの野崎さんが作ったノザキラインを崩さず製作した車両となっています。

 ボディパネルはオリジナルを3Dデータ化し、対象エクステリアパーツはドアやバックパネル、ボンネットに至るまで忠実に再現しています。

 また、フェンダーミラーやガラスモールバンパーなどのメッキ部は、本物と同じ素材で加工することでオリジナルと瓜二つのパーツとなりました。

図面など無いデータは実車から。製作した幾つものパーツは細谷氏が確認して、職人が1台1台組んで製作したという(画像提供:Rocky Auto)
図面など無いデータは実車から。製作した幾つものパーツは細谷氏が確認して、職人が1台1台組んで製作したという(画像提供:Rocky Auto)

 インテリアはオリジナルのイメージを極力踏襲しつつ、空調操作パネルなどは使い勝手を考慮して現在の規格に合わせたものを搭載しています。

 とくにセンターコンソールの形状や2000GT特有の7連メーターの配置は、オリジナルにかなり近いものといえるでしょう。

 また、サイドブレーキはブレーキを掛ける動作こそフットブレーキにて行いますが、解除はオリジナルの2000GT同様、高級感のあるステッキタイプを引くことで行います。

 ほかにも扱いやすいよう電子制御4速ATを採用し、オートエアコン、パワーステアリングまで搭載されているので、日常使いに不満を覚えることは一切ありません、

 パワートレインは「スープラ」などに搭載された3リッター直列6気筒エンジンである名機「2JZ型」を搭載し、最高出力は225馬力を誇ります。

 もちろんエンジンのパワーに合わせて、4輪ディスクブレーキと足廻りにはダブルウィッシュボーン式コイルスプリングが採用されています。

【画像】これが新車で買えた最新「2000GT」です。(40枚)

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