「高級ミニバン」の代名詞! トヨタ「アルファード」何がスゴイ? あっさり「ライバル勢」を超えた理由とは
2代目エルグランドの「翌日」に発売したトヨタの刺客
エルグランドがFR(後輪駆動)に対し、より室内空間を広く取れるFF(前輪駆動)レイアウトを採用。エルグランドと真っ向勝負となる大排気量のV6エンジンに加え、4気筒エンジンを用意して価格を抑えたグレードを用意するなど、ラインナップも“いざ勝負!”という内容でした。
驚くべきはその発売日で、初代アルファードを発売した2002年5月22日は、2代目エルグランドが発売された翌日というから、トヨタの対抗心がうかがえます。
いざ発売してみれば、販売は絶好調。発売2週間の累計受注台数は、月販目標台数の3倍となる約1万2000台、約1ヶ月間の累計受注台数は、目標の5.5倍となる約2万2000台に達しました。
日産にしてみれば、まさに刺客に不意打ちされた格好。
トヨタはアルファードによってラージサイズミニバン市場の勢力図を見事に塗り替え、すぐに独走態勢を築きます。
2003年のハイブリッドモデル追加や2005年のマイナーチェンジ、アルカンターラセレクションをはじめとした特別仕様車など、常に話題を提供し続け、それがそのまま“憧れ度”の向上につながっていきました。
当時の様子を思い出してみると、広大な室内空間や豪華なシートはもちろん、当時まだ珍しかったアンビエントライトも新鮮で、「新しい高級車」を感じさせてくれたもの。
また「イプサム」「マークII」「クラウン」といった、車格もジャンルの違うクルマが止まっていた車庫が、続々とアルファードに替わっていったことも鮮烈でした。
ちなみに、このときまだヴェルファイアは登場しておらず、2008年のフルモデルチェンジまでは「アルファードL」「アルファードV」という2つのアルファードが存在。少しだけグリルのデザインが違い、販売チャネルに応じて販売されていました。
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4代目アルファードが登場した今もたくさんの初代アルファードが走っていることは、当時たくさん売れたことの表れでもあります。
「打倒エルグランド」から、トヨタの看板車種にまで成長するとは、当時は誰も予測していなかったでしょう。
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