ミシュランタイヤ4種類を雨の中で一挙にテスト! 試乗の中で体感した「サステナブル性能」とは?

雨の中でこそより体感できるミシュランタイヤの「真価」

 最初に試乗したのはパイロットスポーツ4 SUVを履いたレクサス RX350hです。小雨の中、幅の狭いハンドリング路でしたが、危なげなく自信を持って走れました。それは応答性の素直さ、角の丸さ、スムースさといったミシュランらしさが生きており、ドライバーがコースセッティングすれば簡単にコーストラッキングできるからです。

レクサス RX500h Fスポーツパフォーマンスに標準装着される21インチのパイロットスポーツ4 SUVをあえてコンフォートなRX350hに装着。そのマッチングは…?
レクサス RX500h Fスポーツパフォーマンスに標準装着される21インチのパイロットスポーツ4 SUVをあえてコンフォートなRX350hに装着。そのマッチングは…?

 高速周回路では一般の高速道路に準じた走行をしました。スピードが上がってもニュートラル付近の遊びは小さいままだし、微小舵の適度な手応えもあって走りやすいと感じました。車線変更もライントレースしやすく正確な運転ができる印象です。

 パイロンスラロームでもグリップ限界は高く、正確にパイロンをクリアして走れました。実はこのタイヤは試乗したクルマの1グレード上のRX500h Fスポーツパフォーマンスに純正装着されているものでした。確かにRXとのマッチングが良く、さすがにOEMで純正採用されているタイヤだと思いました。

スポーツなのに快適な走り、エコなのに走りも俊敏!

 e・プライマシーを履いたのはメルセデス・ベンツ A180とコンパクトSUVのレクサス LBXでした。ハンドリング路も高速周回路もウエットかセミウエット路面でしたが、こんな路面でもグリップに不安を抱くことはありません。コーナーでさらに切り足した場合でも期待どおりの追従があり、A180もLBXも予想よりシャープな反応でした。

 高速周回路で速めの操舵でレーンチェンジをすると応答遅れが若干感じられましたが、スムースさは失われていないので問題はありませんし、スラロームでは良く曲がり楽に走れる印象があるほどでした。

エコなイメージがあるe・プライマシーながら、ウエット路面でのハンドリングでもしっかりと反応し予想以上の運動性能を確認することができた
エコなイメージがあるe・プライマシーながら、ウエット路面でのハンドリングでもしっかりと反応し予想以上の運動性能を確認することができた

 日産 エクストレイルではプライマシーSUV+の新品タイヤと残溝2mmまで削ったタイヤでウエットブレーキテストをしました。70km/hから0までのABSが作動するフルブレーキでの距離の比較をすると、トライ3回の平均では新品が19.6mでしたが、残溝2mmタイヤでは28.8mまで行きました。

 この時はちょうど雨が強めに降ってきたタイミングだったので、水深が深くABSが作動してもハイドロプレーン状態で滑走してしまい、制動距離が伸びたのが原因でしょう。追加テストで車速を下げて時速50km/hから0までの比較をしたら差は無視できるほど小さくなりました。時速50km/hからでも同じように差がつくのではないかと思っていたので、予想外に良い結果でした。

 ミシュランは初期の性能が長く続くタイヤに仕上げてありますが、いくらミシュランでも2mmまで減ってしまうと市街地はなんとかなっても雨の高速道路は走らない方がいいでしょう。OEM用のタイヤを除いて市販タイヤの方は転がり抵抗とウエットグリップのラベリングをパイロットスポーツ5というハイグリップタイヤにも採用している点でも、ミシュランのサステナブル戦略が進んでいることを確認できました。

【画像】えっ…雨の中でもこんなに安心して走れてしまうとは!ミシュランタイヤのすごさを確認(30枚以上)

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