タクシー運賃「乗る前に確定」の社会実験開始 その先にある未来とは?
タクシー会社「アプリなしでは難しい」
タクシー事業者はどう考えているのでしょうか。日本交通(東京都千代田区)によると、「運賃が上がることへの不安を解消し、信頼感が向上すると考えています。お客様に『いつもより高いじゃないか』などと思われることもなく、運転手にとってもよいことです。ただ、走行中に機器を操作して運賃を割り出すことは難しいので、お客様が事前にアプリを使用して運賃を確定させることが前提になるでしょう」と話します。
実験では、事前確定運賃の適用は、その額が3000円以上の運送に限定されます。道が空いていれば、メーター運賃よりも事前確定運賃のほうが高くなる場合もあり、また途中で大幅なルート変更を行う場合は、メーター運賃を徴収することもあるとのこと。ユーザーが事前確定運賃で配車した場合、運転手はメーターも作動させますが、カバーなどで覆うそうです。
社会実験の期間は10月6日(金)まで。参加事業者によって事前確定運賃に対応できる車両数が異なり、配車希望エリアや時間帯によっては配車に時間がかかったり、配車されなかったりする場合もあるそうです。なお日本交通グループの配車アプリ「全国タクシー」では、クレジットカードの事前登録が必要で、支払いもクレジットカード決済のみ。「大和自動車交通タクシー」は前日までの事前予約のみの対応です。
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提供:乗りものニュース