なぜクルマから「謎の液体」出る!? 出たら「ヤバい液体」の正体は何? 出てきて「問題ない液体」も
クルマの下などをふと見ると、液体のシミが出来ていることがありますが、一体何なのでしょうか。そして放っておいても良いものなのでしょうか。
「えっ…まさかガソリン!?」クルマの下に漏れた液体の正体とは
クルマから落ちたと思われる液体が、車両の下へシミのように広がっていることがあります。油分を含んでいる場合もあり、非常に気になるところ。
果たしてクルマから漏れる可能性のある液体とは、一体何なのでしょう。そしてどう対処すれば良いのでしょうか。
![「えっ…!」なにこの“液体”は!?[画像はイメージです]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2025/03/20240322_Trouble_Accident_AdobeStock_259148678_000.jpg?v=1711074710)
まず、エアコンのドレーンからの「排水」が挙げられます。
排出される箇所は助手席の下あたりで、エアコンを使用した際にエバポレーター(熱交換器)で除湿された水分が外部へ排水されたものです。
またマフラー排気口からも「水」が排出されることがありますが、これは排気ガスに含まれる水分がマフラー内に溜まってできた水で、エンジンの排気圧力でマフラー排気口から垂れたもの。
この2箇所から水が排出されるのは問題ありません。
ちなみに、主にトヨタのハイブリッド車が、加速時にマフラーからプシャーっと水を吹き出すようすを見かけることがあります。
これは、加速したことで、バッテリー走行からエンジン動力も合わせたハイブリッド走行へ移行し、エンジンが勢いよく回ったことでマフラー出口から水が噴き出すように見えたものであり、こちらも問題はありません。
このエアコンドレーンやマフラー排気口の2箇所以外から排水以外は、要注意です。
赤や緑、青などの色がついている液体や、黒や茶色で粘り気がある液体がクルマから漏れていたら、どこかがおかしいと考えてください。
色や状態が判別できない状況でも、上記2箇所と明らかに違う場所から排出されていたら、「出てはいけないところから出ている液体」と考えていいと思います。
液漏れが、エンジンルームの前側やフロントグリル付近から漏れていて、なおかつ赤や緑、青などの色がついた液体の場合、エンジンの冷却をするクーラント液である可能性が高いです。
クーラント液の成分は90~95%がエチレングリコールで、残りは防錆剤や水、そして他の液体と識別するための染料などです。
クーラント液が漏れ出てしまうと、エンジンがオーバーヒートする原因となるため、クーラント液が漏れているかもと思ったら、すぐにエンジンルームを開けてリザーバータンクの目盛りを確認し、残量が下限を下回っていないかを確認してください。
クーラント液には有毒物質も含まれていますので、屋内ガレージで発見した場合は、念のため換気も必要です。
















































