高速道路「休日割引」縮小で「ため息しか出ない」なぜ割引やめたのか? 休み取れない人々から嘆きの声多数
高速道路各社が、2024年度のゴールデンウィーク(GW)、夏休みのお盆、冬休みの年末年始について、休日割引は適用しないと発表しました。そのニュースを受け、ネット上を中心に様々な反響が上がっています。
ついにすべての「大型連休」が…
休日のドライブにありがたい存在だった「休日割引」が、2024年度はさらに縮小となることが、2月16日にNEXCO3社などから同時発表されました。
休日割引は、地方部を中心とする観光振興を目的に、ETC搭載の普通車と軽自動車を対象として、高速道路の利用料金を3割引きにするものです。
しかし、2022年から大型連休である「ゴールデンウィーク」「お盆」「年末年始」は、この休日割引が適用されないことになりました。
さらに今回、さらに9月の「シルバーウィーク」も休日割引の適用外になってしまいます。これにより、いわゆる大型連休はすべて「通常料金」もしくは「深夜割引」の料金体系になります。
大型連休に休日割引が適用外となる理由は、顕在化した「大混雑」の問題です。当時はコロナ禍の真っただ中で、移動防止の意味合いもありました。しかし現在も混雑緩和を目的として、適用除外は毎年春に年間計画として継続が発表されてきました。
それにくわえて秋の大型連休もさらに適用除外になったのは、2023年10月に国の方針として「オーバーツーリズムの未然防止・抑制に向けた対策パッケージ(2023年10月18日観光立国推進閣僚会議決定)」が策定されたことがあります。
周遊パスをあらたに設定することで、平日でもお得に高速道路を利用でき、なるべく観光需要を平日に分散させようというわけです。
とはいえ一般的に、平日に旅行する場合は学校や会社を休む必要があり、ハードルが高くなっています。やはり休日に旅行に行くしかなく、そこで割引が無くなることに対して、ネット上でも「生きづらい世の中よ、ため息しかでません」「3連休に合わせて遠出してたのに…有給取って無理やり3連休にするしかないか〜」など残念がる声も多くあがっています。
ほかに多く見られた声は「いっそのこと、通常の通行料金そのものを3割引きの水準まで引き下げればいいのに」というものです。そこから派生して「無料なんて夢のまた夢」「無料化の予定が2115年なんて。少しでも早く無料化してほしい」という声もありました。
また、ほとんど有名無実化したような休日割引に対し「正直なところ高速道路が割引あろうとなかろうと出かける人は出かけるし、出かけない人は出かけないんじゃないかな」と冷めた声も見られます。
また、そもそもの背景である渋滞緩和について「渋滞が発生するのって、合流の作りだったり、車の台数に対して車線が少なかったり、勾配が多かったりとインフラ面の問題が大きいと思うんですが、当然そこの見直しのスピードをアップしていくんですよね?」という意見もありました。
なかには「以前のように週末1000円みたいなことをやってくれれば、日帰りできる範囲かもしれないが確実に出かける回数が増えると思う」という意見がありましたが、それに対しては批判が殺到。「週末1000円は渋滞大量発生して嫌だったわ」「サンデードライバーが事故多発させる」「渋滞するから反対!」などの返信が寄せられていました。
GWの高速道路割引を除外しても使う人は使うので、単に繁忙期の金稼ぎとしか思えない。