違反!? 無謀な「コンビニワープ」取締りは可能か? 過去には死亡事故も! 店側でも進む「対抗策」とは

交差点に面したコンビニの駐車場をショートカットし信号待ちを避けようとする通称「コンビニワープ」が社会問題となっています。私有地のため取締りができないという見方もありますが、果たしてどうなのでしょうか。その違法性や、コンビニ側の対策について紹介します。

わずか数分の信号待ちすら待てない「困ったドライバー」

 信号のある交差点に面したコンビニの駐車場を、斜めに横断してショートカットする、通称「コンビニワープ」。
 
 違法ではないと主張する人もいるようですが、我々ドライバーが守らなければならないのは、信号や交通ルールだけではありません。

一日中利用者が多く人の出入りも頻繁にあるコンビニエンスストアで、もし無謀な車両が通り抜けたら…[画像はイメージです]
一日中利用者が多く人の出入りも頻繁にあるコンビニエンスストアで、もし無謀な車両が通り抜けたら…[画像はイメージです]

 自分が左折したい交差点の手前で赤信号のために停止したとき、ふと左を見るとコンビニがあり、コンビニの駐車場を横切れば、信号を待つことなく左折先の道路に出ることができる……

 もしそのような状況になったとしても、おそらく多くのドライバーがそのまま信号待ちをし、交差点を左折していくでしょう。

 ただ残念ながら一部のドライバーは、コンビニの駐車場を素通りし、左折先の道路にワープしていくようで、SNSなどでは度々「コンビニワープやめてほしい」「危ないからやめて」という声が上がっています。

 確かに、モラル的な問題をいったん無視すれば、コンビニの駐車場に入り、別の側の道路へ出る、という行為自体に違法性はありません。

 ただ、コンビニワープをするような無謀なクルマは、わずか数十秒の赤信号すら待つことができない「困ったドライバー」といえ、減速をすることなく、かなりの速度で突っ切っていくクルマも多いです。

 本来コンビニの駐車場へ入る際には、多くの場合歩道を横切ることになるため一時停止が必要となりますが、この手の輩は一時停止などをすることもないでしょう。

 ワープをしたことが「損」にならないよう、急いで交差する道路へと出ようとし、歩道や駐車場にいる歩行者や二輪車、他のクルマの動向など見向きもしないで、焦って突っ切っていくとなると、歩行者やコンビニの利用客からすると大変危険な存在です。

 実際に2020年には、ショートカットしてきたトラックが3歳の女の子をはねる、という悲惨な死亡事故が発生しています。

 ただもし対策をしようとすると、ポールやゲートなどの障害物を、出入口や駐車場内などに置くことになりますが、コンビニ側からすれば、クルマが行き来しにくくなるような対策は売り上げに直接影響する可能性もあり、一朝一夕にはいきません。

 そのため「通り抜け禁止」や「駐車場内で起きた事故については一切関与しない」という張り紙を掲げるなど、あらかじめ事故やトラブルへの不介入の態度を示しておくことに留まっているのが現状です。

【画像】「えっ…!」これが高速道路で「絶対やってはいけない」行為です!(30枚以上)

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