新車当時160万円! トヨタ斬新「黄色い2ドアオープンカー」実車展示! 全長4.1mの「手頃ボディ」で若者も再注目! 30年ぶりに姿を現した「95年式のサイノスコンバーチブル」に熱視線集まる

トヨタ博物館は、「第17回 Nostalgic 2days 2026」に出展し、2代目「サイノス コンバーチブル」を展示しました。どのようなクルマで、展示にはどのような意味があるのでしょうか。

絶版の希少モデル「サイノス」が注目の的に

 トヨタ博物館は2026年2月21日・22日にかけ、パシフィコ横浜(横浜市西区)で開催された「第17回 Nostalgic 2days 2026(以下、ノスタルジック2デイズ)」にブース出展を行いました。
 
 ブースでは、かつてトヨタが販売していた2代目「サイノス コンバーチブル」が展示されました。どのようなクルマなのでしょうか。

 トヨタ博物館は愛知県長久手市にある博物館です。トヨタ自動車の創業50周年記念事業のひとつとして1989年に設立。トヨタの歴史だけでなく、多数の名車を所蔵しており、自動車の黎明期から現代に至るまで、クルマ文化の歴史を紹介しています。

 ノスタルジック2デイズには今回が初出展で、企画展に関連する1990年代の車両2台を選定。1990年代にWRC(FIA世界ラリー選手権)で活躍を見せた「セリカ」のラリーカー(1993年シーズンのオーストラリアラリー優勝車)と、サイノスが展示されました。

 このうちサイノスは1991年に登場したコンパクト2ドアクーペです。「ターセル/コルサ」「カローラII」などのエントリーコンパクトカーと共通のコンポーネントを持ち、当時北米で都市生活を送る若年女性のなかで需要があった「セクレタリーカー」として販売。

 2代目は1995年に登場。初代のコンセプトを踏襲しつつ、よりシャープなスタイリングを採用しました。2ドアクーペながら、小型軽量で手頃な価格ということもあり、当時は若年層を中心に気軽に楽しめるクーペとして支持を獲得します。

 ボディサイズは全長4155mm×全幅1660mm×全高1295-1320mm、ホイールベースが2380mmです。パワーユニットはベーシックな1.3リッターもしくは1.5リッターの直列4気筒ハイメカツインカムエンジンで、3速AT、4速AT、4速MT、5速MTのいずれかを組み合わせます。

 1996年10月には、2ドアコンバーチブルが追加され、ボディを強化した車体をアメリカに送り、コンバーチブル化して日本に送り返すという手の込んだ工程を経て販売。手頃ながらオープンエアが楽しめるモデルとして歓迎されました。

 その後サイノスは1999年7月に販売を終了しています。直接の後継モデルは登場していません。

 当時の販売価格は93万4000円から145万7000円。コンバーチブルは159万8000円から210万3000円です。

トヨタの絶版希少モデル「サイノス」登場に注目集まる
トヨタの絶版希少モデル「サイノス」登場に注目集まる

 今回の展示車両はこの2代目のコンバーチブルモデルですが、少し変わった経歴を持つといいます。なぜこのクルマを展示したのか、またどのようなクルマなのか、担当者に聞いてみました。

「今回、ノスタルジック2デイズへの出展は初めてですが、その出展にあたり、新しく館長になった榊原(榊原 康裕氏・2025年1月に就任)が、入社当時に設計を担当した車であるというのが展示の理由です。

 また、この個体は1995年の第31回『東京モーターショー』に出した個体そのもので、それが残っていたという点も(展示の理由として)大きいです」

 通常、モーターショーなどに展示した車両(ショーカー)はそのまま廃棄されることが多いため、残存することがありません。

 また30年以上前の絶版車となると、当時販売した車両も相当数が廃車になっており、まさに「絶滅危惧種」と言えますが、この個体は当時のショーカーそのものということで、非常に貴重な車両です。

 約30年ぶりに展示されたこの個体は、ボディカラーはサイノスコンバーチブルに設定されていた特別仕様車「イエローバージョン」と同様の専用色「スーパーブライトイエロー」で、イエロー調の専用シートなどを装備。純正オプションアイテムのサイドストライプやメッキホイールなども残存しています。

 世界的に評価されている名車だけでなく、こうした貴重な車両が残っていることは、トヨタ博物館ならではと言えます。

 さらにトヨタ博物館の館長として初のエンジニア部門出身の榊原氏が、トヨタ入社後に開発に携わったということもあり、特別な想いがあるようです。

 奇跡的にショーカーが残っていたことと、榊原氏がトヨタ博物館館長に就任したということが偶然重なったことで、今回の展示につながりました。

「当館では常設で約140台展示していますが、実は収蔵している台数は600台近くあります。

 ガソリン車の歴史を語る上では常設展示しにくいクルマも、こうしたイベントや『お蔵出し展』などの企画で、積極的にお客様の目に触れる場に出していきたいと考えています」(トヨタ博物館 担当者)

 なお、ノスタルジック2デイズの開催当日は、会場内をパレード走行しています。ショーカーとして長らく保管されているクルマですが、しっかり動くのでしょうか。

「当館では動態保存といっても、展示中は油脂類(オイルや冷却水など)をすべて抜いて保管しているのですが、こうしたイベントが決まると整備をして走れる状態に戻します。

(会場への搬入時は)館長も、新人時代に自分が設計した『牽引フック』が付いているのを見て、思い出深く語っていました」

 通常は博物館の展示車両は「静態保存」となりますが、トヨタ博物館では、熟練のメカニックにより走行可能な状態で仕上げられており、サイノスコンバーチブルも30年近く経った今でも自走可能な状態が維持されています。

 展示時にはWRCで活躍したセリカにも注目が集まりましたが、サイノスを懐かしむ声も多く聞こえてきました。

「正直、派手なスポーツカーではないので(展示するのは)どうかなと思っていましたが、思いのほか引きが強くて驚いています。

 当時を知る世代はもちろん、若い方からも『なんかこのクルマ可愛いよね』とか、『新鮮に見える』『こういうクルマはもう二度と出ないのか』といった声をいただいています。

 コンバーチブルが市販されていたことを知らない人は多かったようで、『これは市販モデルですか』と聞かれることもありました」

 サイノスが現行モデルとして販売されていたことを知る世代だけでなく、オープンカーやクーペなど、率直にクルマを楽しむモデルが少なくなった現在、若年層からはサイノスのような安価で楽しいクルマの登場が求められており、そうした層からも注目を浴びていました。

 話をうかがったトヨタ博物館の担当スタッフは、当時トヨタのデザイン部門で働いていた経歴があるスペシャリストで、「いまの若い人にこういったデザインが受け入れられるのは、率直に嬉しい」と語っています。

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Writer: くるまのニュース編集部

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