トヨタ「カローラ」なぜ“旧型モデル”を継続販売する? しかも意外と売れている!? 「5ナンバー車」が求められる現状とは

全7モデルをラインナップするトヨタ「カローラ」ですが、このうちの2モデルは先代の「カローラアクシオ」と「カローラフィールダー」です。いずれも5ナンバーのコンパクトなモデルですが、なぜ旧型のモデルを販売し続けているのでしょうか。

なぜ継続生産型も含めて「カローラ」は7モデルもあるのか?

 トヨタは、新型「クラウン」に従来のセダンのみならず、SUVの「クロスオーバー/スポーツ/エステート」もラインナップし、4つのモデルを「クラウンシリーズ」として展開しています。
 
 これを上まわるのが「カローラシリーズ」です。2018年以降に投入された設計が比較的新しい3ナンバー車には、「カローラ」(セダン)、「カローラツーリング」(ワゴン)、「カローラスポーツ(ハッチバック)、「カローラクロス」(SUV)、「GRカローラ」(スポーツハッチ)があります。

旧型のカローラが継続販売されているのはナゼ?
旧型のカローラが継続販売されているのはナゼ?

 さらに2012年に発売された継続生産車として、5ナンバーサイズに収まるセダンの「カローラアクシオ」とワゴンの「カローラフィールダー」も用意。合計7タイプとなり、ここまで豊富にそろえる車種はカローラシリーズだけです。

 2023年1月から11月におけるカローラシリーズ全体の1か月平均登録台数は、約1万2900台でした。

 各モデルの販売比率は、カローラクロスが44%、カローラツーリングが26%、カローラセダンが9%、カローラフィールダーが8%、カローラスポーツが7%、カローラアクシオが5%、GRカローラが1%です。SUVのカローラクロスと3ナンバーワゴンのカローラツーリングだけで、カローラシリーズ全体の70%を占めます。

 先代モデルのカローラアクシオ/フィールダーで13%を占めているのですが、これは決して少なくない数字です。

 すでに10年以上が経過した旧型のカローラを造り続ける理由は何でしょうか。

 2019年に3ナンバー車のカローラツーリングやセダンが発売された時、開発者は以下のようにコメントしました。

「カローラには、さまざまなニーズがあります。新型は走行安定性や乗り心地などの質感を高めるため、GA-Cプラットフォームを採用しました。

 日本の使用環境を考えて全幅を狭く抑えましたが、それでも1745mmが限界です。お客さまから要望の多い5ナンバーサイズには収まりません。

 そこで5ナンバー車になる従来型のカローラアクシオとフィールダーも、新型と併せて継続販売することにしました」

 この時点で、カローラアクシオとフィールダーの併売期間を尋ねると「おそらく1年半から2年後には終了するでしょう」と返答されました。これは2019年のことですから、すでに4年間が経過しています。

 カローラアクシオ/フィールダーの人気がそこまで高く、長続きする理由は何でしょうか。

 この点は直近で販売店に聞いてみました。

「カローラアクシオとフィールダーは、受注の終了が近付いています。それでも長年にわたって生産と販売を続けた理由は、運転のしやすい5ナンバーサイズのボディが高い人気を得たからです。

 また設計が古い代わりに、装備がシンプルで、ロングセラーということもあって信頼性も高いです。

 今のクルマは昔に比べて故障が減りましたが、そのなかでもカローラアクシオとカローラフィールダーは特にトラブルが少ないです」

 カローラアクシオ/フィールダーは、どのような人が使っているのでしょうか。

「運転のしやすさと価格の安さにより、仕事で使う法人のお客さまが中心です。

 また今は5ナンバーサイズのセダンやワゴンが減ったため、運転のしやすさを重視する一般のお客さまも購入しています」(トヨタの販売店スタッフ)

 カローラアクシオとカローラフィールダーでは、どちらの人気が高いのでしょうか。

「現時点ではカローラフィールダーです。5ナンバー車で運転しやすく、ワゴンだから荷物も積みやすいので、法人のお客さまはバンとして使っています」

 トヨタにはバンの「プロボックス」もありますが、商用車の規格に基づいて、荷室が広い代わりに後席の足元空間は狭いです。

 その点でカローラフィールダーは、後席が広く4名で快適に乗車できます。後席を格納すると広い荷室も得られます。

 カローラフィールダーは装備も充実しており、プロボックスに用意されないサイド&カーテンエアバッグやプッシュボタンスタートシステムなどが全車に標準装着されています。

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