日産「GT-Rステーションワゴン」出現! ド迫力ウイング&MT採用! 激レアすぎる“爆速モデル”が米で高値に
日産のスポーツカー「スカイラインGT-R」の高性能エンジンや足回り、4WDシステムなどをそのまま搭載した異色の超高性能ステーションワゴン「ステージア オーテックバージョン 260RS」が、米国のオークションで落札されました。
「280馬力ツインターボ」と電子制御4WDを組み合わせた最速・最強ワゴン!
2023年11月22日、アメリカのカーオークションサイト「Cars & bids」において、日産のステーションワゴン「ステージア」が3万6000ドル(約530万円)で落札されました。
非常にレアな仕様だといいますが、どのような個体なのでしょうか。
Cars & bidsはアメリカのオークショニアで、日本をはじめヨーロッパや米国などの様々なモデルを扱うオークションが開催されています。
今回落札されたのは1998年式ステージアで、ボディカラーはソニックシルバーメタリック。走行距離計が約13万4400キロを刻んでいる個体でした。
ステージアは、1996年9月に「プレステージ・ツーリングワゴン」のコンセプトを掲げデビューした高級ワゴンです。
縦置きの直列6気筒エンジンや後輪駆動など、同時期に発売されていたスポーツセダン・クーペの「スカイライン」(R33型)と共通する基本構成を持ち、上質かつスポーティな走行性能を特徴としていました。
しかし今回米国のオークションに登場したのは、そのなかでもかなりレアなモデル。
1995年に登場した4代目「スカイラインGT-R」(BCNR33型)の最高出力280ps、最大トルク37.5kg-mの高性能を発揮する2.6リッターツインターボ「RB26DETT型」エンジンを搭載した、いわば“ワゴン版GT-R”の「ステージア オーテックバージョン 260RS(以下、ステージア260RS)」です。
ステージア260RSは、日産の関連会社でカスタムカーなどを数多く造るオーテックジャパン(現日産モータースポーツ&カスタマイズ)が製作を担当。
足回りには専用チューニングを施した4輪マルチリンクサスペンションと電動スーパーハイキャスを採用し、4WDシステムのアテーサE-TSと組み合わせました。トランスミッションは5速MTのみの設定です。
車体各部の剛性も大幅に向上させたほか、ブレンボ社製の高性能ブレーキシステムや、ブリヂストン製高性能タイヤ「ポテンザRE010」、BBS社製の専用鍛造17インチアルミホイールなどを採用しています。
エクステリアは専用のブラックグリルや、大胆なデザインの専用エアロパーツを装備し、独自の凄味をみせています。
室内も専用スポーツシートや、専用コンビメーター、専用3連メーターなどを備えスポーティに仕立てられました。
今回の落札車両は、内外装ともに基本的にはノーマルの状態を保っている貴重な個体です。
足回りにはNismo S-Tuneパーツが装着されているほか、マフラーなど吸排気系も社外パーツが備わっています。
当時の販売価格は440万円(消費税抜き/1997年)で、それからおよそ25年が経過し、走行距離も13万キロを超える中古車が、新車を超える驚異の落札価格で取り引きされたことになります。
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米国では「25年ルール」という決まりがあり、通常国内の公道走行ができない右ハンドル車であっても製造から25年が経過すればクラシックカーとして登録でき、走行可能になります。
近年は映画やマンガ、アニメなどの影響から日本車の人気が高まっており、その影響を受けて1980年代から90年代のスポーツカーが輸出され、なかでもスカイラインGT-Rなどは特に高値で取り引きされています。
こうした日産のスポーツカー人気を受け、今回のステージア260RSも注目されたものと想像されます。
こめ国に振り回されるのは 政治だけにならないのかな